スティール・メイド

bearsmick2009-09-14

今年の3月26日にベアーズ・カフェでライヴをやってくれた日倉士歳朗君、その時はテコーディングを終えたばかりで、まだ最終ミックスをしていない出来立てホヤホヤの新譜の音源を聴かせてもらったものでした。もちろん、その後5月17日にはちゃんと発表された訳ですが、その日倉士歳朗個人名義でのアルバムとしては10年振りになるという「STEEL MADE」が届きました。
そして新作発売ツアーの一環として11月12日(木)には、今年2回目となるベアーズ・カフェでのライヴを行うことになりました。楽しみです。
今回のアルバムは、スティール・ギターを使ってのゴスペルである「セイクリッド・スティール」に挑んだ日倉士君がこれまでの自分の世界との融合を目指したもので、相当気合も入っています。そして彼ならではの音楽表現に成功しています。
元々我が国のスライド・ギター・プレイヤーとしては定評があって、ギター・マガジンなどでも取上げられてきた日倉士君ですが、今回スティール・ギターを使うことにあたって、相当の研鑽を積んだそうです。素人には分からないことですが、オープン・チューニングを含めた普通の6弦ギターとは弦が多いスティール・ギターの奏法は違うのだそうです。本人は、まだ若い頃一生懸命ライ・クーダーなどをコピーしていた頃以来、真剣にギターに取り組んだと言っていました。
そしてこの「STEEL MADE」は、久しぶりにバンド・サウンドで録音されているのもファンにとっては嬉しいことの一つです。女性ヴォーカルもフィーチャーされたゴスペル表現は、これはもう是非みなさんにも一聴願いたいものです。
それに加えて、このCD発売記念ライヴとして行われた横浜サムズ・アップでのライヴの模様を収めたDVDも届きました。これがまた渋い出来で本当に楽しめました。モノトーンな画像と相まってカッコいいんですよ、日倉士君。このDVDはもうちょっと音質や映像に手を加えられて発売されるそうですが、それもまた楽しみですね。
ともあれ、今ノッているミュージシャンのライヴをベアーズ・カフェの狭いスペースで真近に観れるのは、ある意味凄いことですよ。ギターが好きな人はもちろんブルースやロックなどのルーツ音楽が好きな人は是非観に来て欲しいものです。
そうそう、日倉士歳朗ポスターも何枚かあります。欲しい人にはお分けしますので、ベアーズ・カフェに取りに来て下さい。