ジャマイカ

bearsmick2009-08-17

遠い昔、地理が好きだった僕が覚えているジャマイカの産物は、アルミニウムの主要原料であるボーキサイト位だったのですが、1970年代中頃になるとレゲエとマリファナ(これがなければ国自体が破産してもおかしくないといわれていました。所謂ガンジャ・トレードね。笑)がそれに替わって僕の中のジャマイカになりました。そしてここ数年は陸上競技の短距離界がジャマイカを世界に知らしめているようです。
昨年の北京オリンピックの時も100mでのウサイン・ボルトの走りと世界新記録9秒69にビックリ、感動してこのブログでも取上げたのですが、今ベルリンで行われている「世界陸上」でまたも凄い記録を出しましたね。一気にその記録を0.11縮めて9秒58での堂々たる優勝、いったい人間ってどこまで早く走れるようになるのでしょうか、もうビックリです。
それにしても男子100m決勝は、8人のうち5人が9秒台。そして1位と3位がジャマイカ人選手でした。そして女子100m決勝も8人のうち4人がジャマイカ人選手、残りはアメリカとバハマで各2人づつと見事に黒人選手だけでした。女子も男子同様1、2位をジャマイカ人選手が占めアメリカ人選手は1人だけやっとという結果でした。
スポーツの世界では、まず国が安定して選手の育成が出来ることが世界で戦う上で大きな要因になるそうです。そりゃそうですよね、食べることに一生懸命ならざる終えないならスポーツどころではないですものね。
陸上競技の世界では、ケニヤやエチオピアといったアフリカ勢の躍進が注目を浴びるようになってもう半世紀近くになりますが、21世紀に入ってのジャマイカのこの躍進振り、凄いことになっていますね。
ともかくスポーツの世界も音楽と同じで、各人が持つ資質をその鍛錬と練習で開花させるという美しさに惹かれます。ベルリンとは7時間の時差があるのでTV中継を観ていると朝方になってしまうのですが、目を離すことが出来ないくらい面白かったりします。
自分自身、走ったり運動するのは苦手なのですが、見る分には楽しいものです。(笑)