今日という日

bearsmick2009-08-01

ネットの友人たちの日記で、ニュー・ライダース・オブ・ザ・パープル・セイジのヴォーカリストであるジョン”マーマデューク”ドウソンが亡くなったことを知りました。そして今日はそのジョン”マーマデューク”ドウソンとも縁が深い故ジェリー・ガルシアの誕生日でもあります。
ということで、店ではニュー・ライダース・オブ・ザ・パープル・セイジのLPをずーっと聴いていました。
そもそもこのバンドは、バーズやフライング・ブリトゥ・ブラザース、CSN&Y等に影響を受けたジェリー・ガルシアが、再度カントリーに興味を持ったのをキッカケにペダル・スティール・ギター奏者として友人のミュ−ジシャンであるジョン”マーマデューク”ドウソンやデヴィッド・ネルソンたちとバンドを組んだのが始まりでした。そして無事デビューを果たしたもののバンドとして独り立ちしたので、さすがのジェリーも掛け持ちは無理だということで元イアン&シルヴィア&ザ・グレイト・スペクルド・バードにいたペダル・スティール奏者のバディ・ケイジが加入してそのバンド活動が続いたのでした。そういえば、映画「フェスティヴァル・エクスプレス」でイアン&シルヴィア&ザ・グレイト・スペクルド・バードとジェリー・ガルシアたちのセッションの模様が観れますね。そしてそのバンドのギタリストがエイモス・ギャレットだったというのも今から思えば凄いことです。
デビュー・アルバム(写真)には、もちろんジェリー・ガルシアが入っていてカントリー・ロックを演っているのですが、明るいLAのバンドと違ってちょっとトリップ感がある演奏はさすがサンフランシスコのバンドという気がします。

ですが、個人的に思い入れが大きいのは2枚目のアルバム「パワーグライド」です。このLPはひょっとしたら僕が大学に入って最初に買ったものかもしれません。内容はカントリー・ロックと共にR&Bナンバーが入っていてポップにパワー・アップしています。更に12ページに及ぶ豪華なブックレットも付いていて嬉しいものでした。ジョニー・オーティスの「ウィリー&ハンド・ジャイヴ」なんてこのアルバムで知ったようなものです。そしてというか、だからこそ今でも自分の中にスタンダードとしてそのノリが根付いています。
自分ではあまりファンだと思っていなかったのですが、今夜レコード棚をみてみるとちゃんとデビューから7枚目までは持っていることに気づきました。なんだけっこう好きだったんじゃん!(笑)
当時はグレイトフル・デッドの兄弟バンドとしてよく一緒に出ていたそうです。これはまた我が国の久保田麻琴と夕焼け楽団オレンジ・カウンティ・ブラザースとの関係に似ています。僕が好きなはずです。

ファースト・アルバムの裏ジャケット。左端がジョン”マーマデューク”ドウソン、隣がジェリー・ガルシア。
ということで、8月1日の今日という日に縁がある二人のミュージシャン、きっと天国でイカしたカントリー・ロックを演奏していることだと思います。亡くなっていくのは淋しいことですが、彼らが残してくれた音楽は不滅です。僕はまだまだ聴き続けていこうと思います。