キング&クィーン

bearsmick2009-07-23

アロハやTシャツ&短パンで仕事をしているので、信じてもらえないかもしれませんが、僕は自分のことは基本的にはバーテンダーだと思っています。そしてというかだからこそ、基本的なスタンダード・カクテルは自分なりのスタイルでベストを尽くして作っているつもりです。
田舎に住んでいて大変なことの一つに、手に入らない材料が間々あるということがあります。現在ではネット・ショッピングを使うとかなりのものは入手可能になったとは思いますが、細々したものなどその送料や手間を考えるとまだまだ・・・です。
スタンダード・カクテルの代表的なもので、カクテルの王様と女王様と言われるものに、マティーニとマンハッタンがあります。映画やハードボイルド小説などではよく登場するので、名前をご存知の人はけっこういらっしゃるのではないでしょうか。「007」のジェイムス・ボンドは「ウォッカマティーニをシェイクで」とちょと変わったオーダーをしていましたね。基本的なマティーニドライ・ジンをドライ・ベルモットでステアー(ミキシング・グラスに入れたお酒をバー・スプーンでかき混ぜること)するのが普通なのですが、これもまたジェイムス・ボンドなりのスタイリッシュさを際出させる為の演出なのでしょう。
そのマティーニとマンハッタンには、なくてはならないものがあります。マティーニにはスタッフド・オリーヴ、マンハッタンにはマラスキーノ・チェリーです。これもまたスタンダードだからこそ決まっていることなのですが、ここ人吉では売っているところがないという現実があります。
ということでちょこちょこ都会に行くYちゃんに、「時間があったら買ってきてね。」とお願いしていたのですが、先日ちゃんと買ってきてくれました。残念ながら、もう一つギブソンというカクテルに使うカクテル・オニオンはなかったそうです。それはもっと大都会に行かなければ手に入らないのでしょうか?確かにそんなに需要はないとは思いますがね。(笑)

左が女王様のマンハッタン、右が王様のマティーニ。どちらもお酒とお酒のショート・カクテルなので、けっこう強いですが、とても美味しいカクテルだと思います。スタンダード・カクテルは世界中のバーで飲めるはずなので(これらがないバーはバーとは言えない)、これらをオーダーしてみるとその店のバーテンダーの力量をうかがい知ることが出来ます。
さぁ、ベアーズ・カフェのこれらのカクテル、飲んでみたいとは思いませんか!?(笑)