カウンター・カルチャーを語る

bearsmick2009-04-28

このところ毎年のようにスズメバチがやって来てはウチの庭に巣を作っていました。最初の年は業者に頼んで処理してもらったのですが、その後は怖々ながら自分たちでどうにか処理してきました。いつもは庭の木の枝に作っていたのですが、今年は生意気にも軒下に作ろうとしていたのをカミさんが見つけたので、ここは早いうちにとハチ退治のスプレーを買ってきて、処理しました。それにしても毎年毎年、嫌になっちゃいます。これもまた帰巣本能というのでしょうかね。
話はまったく変わるのですが、今夜は僕と丁度二回り年が違うM君がやって来ました。頭が良い彼と話すのは、毎回面白いのですが、今夜は、1960年代の文化についてでした。
ここでも何回かその時代のことやカウンター・カルチャーのことについて、書いてきたと思いますが、その時代のことは全く知らないM君は最近になって興味を持つようになったそうです。なんでもTVなどで最近取上げられているとのことでした。
なんといっても僕自身に多大なる影響を与えてくれた1960年代、文化に限らず政治(経済には疎いのが僕の欠点だな。笑)にも大きな変革の動きが現れた時代でした。
文化的に一番大きな動きだったのは、もちろんヒッピー〜フラワー・ムーヴメントといわれたもの。それ以前のボヘミアンビートニクから直に繋がる文化運動です。その音楽的な側面に大好きなロック・ミュージックがあり、精神の拡大を指向したサイケデリックもあったわけです。
ロックはその誕生からある意味商業性を持った音楽だったので、その後商業主義に絡めとらわれていくのも必然だったのかもしれませんが、60年代はまだ理想に燃えることが出来た時代だったと思います。
元よりヒッピー・ムーヴメントも白人の中産階級の若者が主流だったので、その弱さや甘え(いやぁ、僕も耳が痛いな。笑)も最初から内包していたのですが、既成概念にといらわれない何か新しい価値を模索したということには現在でも通用するものは残したと思います。それは現代にもエコロジーな動きとして受け継がれると思うし、平和/反戦思想、自由への希求といったものもそうだと言えます。
そうした中でオピニオン・リーダー的な存在だったロック・バンドの一つが、大好きなグレイトフル・デッドなわけで、1970年代中頃からどんどんつまらなくなっていったロック・ミュージック界の中で独自の活動を続けてファンを増やしていったのでした。もっともデッド自体は声高にメッセージを訴えるといったバンドではないので、彼らの音楽を聴いた僕らが個人個人で考えて行動するといったことなんですが。
そのデッドの1977年のライヴ・アルバムがつい最近発売されました。1995年にリーダー格のジェリー・ガルシアが亡くなって活動を休止して10年以上経つのですが(今年はまたザ・デッドとしてライヴを行っていますが。)未だに毎年毎年ライヴ・アルバムが出続けているというのもデッドのすごいところです。それも2枚組、3枚組は当たり前、なんといってもライヴをそっくり収録したものが多いですからね。
今回のアルバムも3枚組、アルバム「テラピン・ステーション」を発表した後のライヴなのでその長い組曲をライヴで再現しています。いやぁ、音も良くて楽しめます。
話を元に戻しますが、最近はカウンター・カルチャーはサブ・カルチャーというように置き換えられある種体制に組み込まれた感があります。なんか変だ、なんかおかしいと思っている若い者たち、是非歴史を学ぶかのように60年代のことを調べてみてください。そうすると何か面白いことに気づくこともあるかもしれません。
映画「ウッドストック」や「イージー・ライダー」なども観ることをお薦めします。そしてベアーズ・カフェにも来てくれると音楽を聴きながら楽しくお勉強出来るかもよ。あれっ、またしても店の宣伝になっちゃった。(笑)