マンズ・マンズ・ワールド

bearsmick2009-03-26

よくTVなどで「○○おとこ祭り」とかいうのを見かけますが、今夜のベアーズ・カフェの日倉士歳朗ライヴもお客さんは男性ばかり、彼の男っぽい歌とギターで、まさに「おとこ祭り」の様相を呈していました。でも何故だろう日倉士君、ギリシャ彫刻と仇名されるくらい彫りが深くて良い男なのに。きっと今までの行いが・・・。(笑)
冗談はともかく、その卓越したギター・テクニックで、ギター好きな男子諸君に人気があるので、ライヴの時は、ギター小僧たちが最前列に集結して、彼の一挙一投足に注意を払っているというようなことも聞いたことがあります。でも本人はきっときれいどころに前にいてもらいたいと思っていると思うのですが。(笑)
今回のツアーは自宅から自分のクルマで来ているそうで、そのクルマに積めるだけの楽器だけということで、なんと普通のアコースティック・ギターは無しというかつてない体制での来店でした。最後の最後にドブロでの指弾きを披露した意外は、見事なほどのスベリモノ、スライド天国具合でした。そして驚いたことに今までよりずーっと上達していたこと。本人曰く酒と女を断ってギターの練習に打ち込んだ成果だそうです。(笑)今までも我が国を代表するスライド・ギタリストの一人だった日倉士君、この歳になってもまだまだ進化、上達できるということを僕にも教えてくれました。僕も頑張らなくっちゃね。

ご覧のとおりの素晴らしいギターの群れ、セッティングにも時間がかかります。全部一人でやるので大変でしょうが、これが自分のスタイルだからと慣れたものです。


最近はスティール・ギターでのゴスペル・スタイル(所謂セイクリッド・スティール)も多いのですが、1部をそんな感じ、2部はよりブルージーでアグレッシヴなステージで楽しませてくれました。
その豪快なスライドを聴かせるギターはというと、ファンの人から貰ったという昔のテスコのギターです。完全にリペアーしてあってボディの塗装もレリック仕様になっています。オマケにヘッドにはTOSHIとイニシャルも入っています。やっぱ男にもてるんだ、日倉士君。(笑)

そうそう5月頃には出るという新しいCDのマスタリングが済んだばかりのCD-Rを聴かせてもらったのですが、良いですよ、この新譜。女性シンガーもフィーチャーしてのバンド・サウンドでのゴスペル色が出た意欲作です。

ライヴが終わって残ったお客さんと一緒に飲んでいたのですが、ライヴを観れなかったお客さんがそのギターに興味津々の様子。そこで日倉士君その彼の為にワイゼンボーンで素敵なインストの曲を奏でてくれました。優しいなぁ、日倉士君。その彼も感動したらしくCDを一枚買ってくれました。めでたし!(笑)
毎度のことながら帰りしなにラーメン屋へ行ってビール&ラーメンを食べ、家に帰ってきてもまたウイスキーを飲んだのでした。いやぁ、今回もまたよく飲んだなぁ。そして楽しい夜だったなぁ!