見る前に跳べ

bearsmick2009-03-14

今夜は東京に住むY君が久しぶりの帰省ということで同級生が相当数集まって、さながらちょっと小さな同窓会の様相でした。
そのY君、昨年病気が発覚して入院・手術を経験してきたので、同じ歳としても気になっていたのでした。ですが、久しぶりに見るY君、確かにちょっと痩せてはいたようですが、思ったより元気そうでなによりでした。帰省の度に寄ってくれるY君、まだまだ元気でやってもらいたいものです。
ということで今夜は、同級生と飲みながら色々話していたのですが、同じ時代を生きてきた仲間な訳ですから深夜放送で聴いた音楽などの話題で盛り上がったりします。もちろん人それぞれに趣味嗜好は違うので、それもまた今となっては面白かったりします。当時は、それだけでも言い合いになったりして、いかに狭い世界で生きていたのか、今となっては恥かしかったりもするのですが、それもまた楽しですね。(笑)
今夜最後まで残ってくれたあるぽ君とSさんとそんなことを話しながらLPを聴いていました。あるぽ君は五つの赤い風船が好きだったそうです。僕は岡林信康が好きで、訳も分からず、彼の歌を歌っていたものです。当時、同じようにフォーク・ギターをかき鳴らして歌っていた同級生にY君、T君がいたのですが(残念ながら二人とも若くして亡くなってしまいました。)、彼らは吉田拓郎井上陽水などを歌っていたそうです。そして彼らはやっぱり女の子にモテていたようです。
で、今夜のあるぽ君との結論。五つの赤い風船岡林信康の歌を歌っているようでは、やっぱり女の子にはモテないよね。だってシリアスすぎるし暗い歌もあるもんね。当たり前のように高校時代は、全く女の子に縁がなかった二人でした。(笑)
今夜久しぶりに聴いた岡林信康のセカンド「見る前に跳べ」は、はっぴいえんどを従えたロック・サイドの岡林が楽しめる、僕が影響を受けたアルバムです。タイトルは大江健三郎の小説にもあったように記憶していますが、収録曲の「性と文化の革命」もドイツの哲学者ライヒの著作から採られたそうなので、当時の僕もよく分からないまま無理して読んだ覚えもありますが、内容はというと全く覚えていないかも・・・。(汗)
歳をとると若い頃と比べて「見る前に跳べ」のような無鉄砲さが出来なくなり、見て見て確かめてもなかなか一歩を踏み出せなかったりすることも増えるような気がします。さすがに無鉄砲さは必要ないですが、いつも好奇心と新進性は持っていたいと思う今夜でした。