ひっぴいえんど

bearsmick2009-03-10

ネット友達の間で話題になっていたので、聴きたかった和幸(加藤和彦アルフィー坂崎幸之助のユニット)のアルバム「ひっぴいえんど」が、優しい某爺さまから届きました。
さっそく聴いてみたら、これがもう笑っちゃう。タイトルみたら吹き出しちゃう。いやぁ、よく出来た大人のお遊びです。といっても別にけなしている訳ではなく、あの時代を知っている人には堪らなく「デジャヴ」(これもCSN&Yのアルバム・タイトルだなぁ!)を呼び起こす、立派なオマージュになっているんじゃないでしょうか。演奏の達者さはもちろんのことその音の良さにも思わず笑みがこぼれました。
おりしも鈴木茂さんの逮捕でいやおうなしに「はっぴいえんど」が話題に上っていたので(それにしても、はっぴいえんどのCDが発売自粛というのは解せません。だったらポール・マッカートニーはどうなんだ?ビートルズも発売自粛か!?)、その良し悪しは別として、本家はっぴいえんどを聴いてこのアルバムも聴いてみたら面白いと思います。若い人は知らない人もけっこう多いみたいだから。オヤジたちだけで面白がっているのももったいないですからね。(笑)
僕らが欧米のロックをはじめ世界のの音楽を、その歌詞も分からずビートやノリだけで楽しんでいる、そんな状況をこのアルバムはある意味茶化しているのかもしれません。だってサウンドだけ聴いていたら、そりゃもう素晴らしく70年代初頭のトレンディーな音しているんですよ。(当時、はっぴいえんどが模索していたような。笑)
とはいえ、僕はまだ心の中にあの時代のそしてある種のヒッピーイズムを残している人間なので、そう簡単にパロディ化できないのですが、笑う門には福が来るようなこのアルバム、けっこう好きです。