若い血潮を忘れずに、風に乗って生きていこう!

bearsmick2009-02-28

騙し騙し使ってきたPCですが、このところ調子が一段と悪くなって、いやぁ、大変です。おかげで昨日の日記をアップすることが出来なくて、毎日楽しみに読んでいてくれる(?)ナテっちやCちゃんに心配されました。(笑)
みなさんジェシ・コリン・ヤングという人をご存知ですか?以前このブログでも取り上げたことがあるので覚えていらっしゃる人もいらっしゃるかもしれませんが、その昔(1960年代)ヤングブラッズというバンドで活躍して、その後ソロになって1970年代のアメリカの音楽シーンで僕が好きだったミュージシャンです。現在は、ハワイでコーヒー農園を営んでいるそうで、ベアーズ・カフェが現在の場所に移転した時に、そのお祝いにmrtastyさんからそのコーヒー豆を頂いたこともありました。
よくこのブログにも登場してくれる水俣のつるじいと話していた時、彼もまたジェシ・コリン・ヤング/ヤングブラッズが好きだったそうです。僕も学生時代にそのファンジンである「ラク〜ンかわら版」というミニコミ誌を作っていたので、相当好きだったのですが、何分貧乏な若者だったので、彼らの全てのLPを持っているわけではありませんでした。
先日のベアーズ・カフェでのやなぎのライヴの時に来てくれたつるじいの手には、お土産としてヤングブラッズの2枚のLPがありました。もう家ではアナログを聴けないのでしょうか?ありがたいことに僕が持っていない初期のLPを持ってきてくれたのでした。
 
このLPに入っている「ゲット・トゥゲザー」がヒットして、その後カリフォルニアへ移住して自分たちのレーベル「ラク−ン」を立ち上げてナイスな音楽を作り出したのです。
ロックンロールはもちろんジャズやブルース、フォークなどのアメリカのルーツ音楽を吸収消化した彼らの音楽は、その軽やかさもあって今聴いても好きな音楽です。その当時の日本では、ロックというとちょっとヘヴィーでハードなものという認識が多かったので、ヤングブラッズやラヴィン・スプーンフル(これまた大好きなバンドです。)といったフォークやオールドタイミーなルーツ音楽の要素が強いバンドは、そんなに知られていなかったのかもしれません。そしてそんなタイプの音楽を我が国で演っていたのが、久保田麻琴と夕焼け楽団でした。
ヤングブラッズのアルバムに「ライド・ザ・ウインド」という名盤があるのですが、久保田麻琴と縁が深い石川県小松にあったロック・ハウス「メイク・ラヴ・カンパニー」のオーナーだった人も一番好きなLPに「ライド・ザ・ウインド」を選んでいたということをその昔小松出身の友人(高校時代、学校をサボってその店に遊びに行っていたそうです。)に聞いたことがあります。このLPは3人だけの演奏、それもライヴ、音もスカスカなんですが、なんか自由さと気持ち良さを伝えてくれるものなんです。
つるじいのおかげで、また久しぶりにヤングブラッズの軽やかな音楽を思い出し聴くことが出来ました。僕にとってのロックは決して形式やサウンドだけではないので、あの時代こんなに素敵なロック・バンドがあったということを思い出させてもらえただけでも幸せです。