うん、このCDはご機嫌だ

bearsmick2009-02-14

今日は「ヴァレンタイン・デー」でしたが、残念なことに最近はとんと関係なくなってきました。週末だというのにお客さんも少ないし、おまけに女性客の姿が見えません。(泣)それでもカミさんからは、ヴァレンタイン・デーのプレゼントは頂きましたよ。「チョコレートよりこっちのほうが嬉しいでしょ。」と言って出されたモノはというと、プレミアム・モルトの缶ビール2本が可愛くラッピングしてあるもの。そしてその中に申し訳程度に小さなチョコレートが入っています。さすが、長く一緒にいると分かってらっしゃる。(笑)
という訳で地味な週末の営業をやっていたわけですが、小さな喜びも少しばかり。ベアーズ・カフェに来たことがある人は分かると思うのですが、壁にはLPを並べてある棚とその隣にCDを並べている棚があります。LPのほうはこの店に移転した時に作ったものなので、びっしりとうまく納まるようになっています。一方CDを納めているほうは、元々前の店の時にショー・ウィンドウの中にディスプレーするために作ってもらったものなので、一つ一つの棚の大きさが微妙に違い、大きさが中途半端なのでCDを二段重ねにして収めています。更にその棚の上にTVも置いているので、後ろのほうに隙間が出来てしまっています。(現代の薄いTVだったら、そういうこともないのでしょうが、以前使っていたTVが2台壊れてしまって、今のは家にあった小さな古いブラウン管TVです。)
問題はその棚の後ろの隙間にCD等が落ちてしまっていること。気づいた時には一番下のCDを取り出して、そこのスペースからちゃんと元に戻しているのですが、何故か知らないうちに気づかないうちにけっこうな数のCDが落っこちているのでした。
先日、棚の上に積み重ねたいたDVDをしまう時に誤って何枚かのDVDを落としてしまったので、面倒くさいなぁ!と思いながらも下の段のCDを何箇所か取り出して、落としたDVDを拾ったのです。ところが出てくるは出てくるは、全く気づきもしなかった何枚かのCD。(笑)プラ・ケースは割れたり外れたりしてCD本体にも汚れやカビがくっついています。ところでこのプラ・ケースって嫌いです。ちょっと落としただけですぐに割れてしまうんですもの。
その中に、すっかり忘れてしまっていた1枚「セザール・ロサス」のCDがありました。この人は僕が好きなバンド「ロス・ロボス」のシンガー&ギタリストなんですが、どうも我が国では人気がイマイチのようですね。今でも映画「ラ・バンバ」の主題歌を歌ったバンドとしか認識されていない感じもあったりして、実にもったいないことです。
これまた僕が好きなグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアもロス・ロボスのことを好きだって言っていました。そして実際共演もしているし、デッド・トリビュート・アルバムにも参加しているし、ライヴでもデッドの曲もカヴァーしていたりするので、デッドが好きでロス・ロボスをちゃんと聴いたことがないという人は、是非聴いてみてください。
ということで、この棚の裏側から発見されたCDを久しぶりに聴いてみたのですが、これが実にご機嫌なサウンドなのです。ソウルやR&B、R&Rにブルース、そして彼のルーツであるメキシコ音楽などが良い塩梅にまぶされた一枚に仕上がっています。確かに傑作というアルバムではないかもしれませんが、聴いててホッとする今の自分の気分にフィットする、なかなか良いアルバムです。
思い出させてくれてよかったなぁ!もし棚に納まったままだったらきっと聴いていなかったかも。こんな発見もあるベアーズ・カフェ、如何でしょうか?みなさんのお越しを首を長〜くしてお待ち申し上げておりますですよ。(笑)