ザ・スパイダース

bearsmick2009-02-04

今月に入ってWOWOWで朝早くからGS天国と銘打って1960年代のGS(グループサウンズ)映画が放送されています。僕の生活パターンではオン・タイムで見ることは不可能なのでヴィデオ録画(未だにVHSというのがナンですなぁ!笑)して毎日観ています。 
1日から4日までの4日間で、僕が子供の時に一番好きだったGSザ・スパイダースの映画が4本放映になりました。1967年から1968年のかけてこんなに映画を作っていたとは知りませんでしたが、そのうちの何本かは当時はまだ人吉の街にも存在していた映画館で観たと思います。
何しろ時代を感じさせるファッションとかそのサイケな意匠や衣装、そして何よりスパイダースの音楽が素敵です。もちろんみんなまだ若いし(ムッシュの髪ももちろんホンモノでしょう。笑)各作品のヒロインもみんな可愛いです。当時好きだった奈美悦子さんなんかホントね・・・。(現在もTVで良くお顔は拝見するのですが。笑)
何故、僕がスパイダースが好きだったかというと、やっぱりムッシュ(当時はまだ、かまやつひろし)の作る作品が、圧倒的に他のGSと比べてロックっぽかったからです。今だから分かることなんですが、GSはジャズ喫茶やゴーゴー喫茶といった当時のライヴ・ハウスでのライヴが中心で、そこでは当時流行しているロックやR&Bをコピーして演奏していたそうです。いち早くそれが出来ることがGSとしての評価を高めていたそうで、その代表的なバンドが横浜のゴールデン・カップスだったりしたそうです。が、田舎に住む僕のような子供にはそんなことが分かる訳もなくTVの音楽番組で流れるGSこそが、GSだった訳で、そこで演奏される(口パクも多かったんだろうな)職業作家による歌謡曲的なものしか知り得なかったのです。で、その中でダントツにカッコ良かったのがスパイダースだったのでした。
ビートルズの映画における成功なども多いに影響しているのでしょうが、貪欲に欧米のロックを取り込んで日本的に再構築していたスパイダースは、今観て聴いても楽しめました。ストレートのあ話の展開も大口開けて笑えるしこれはこれで良いもんだと思いました。