悲しみは果てしなく再び

bearsmick2008-12-23

友人のWEB日記で、日本のビート詩人のサカキ・ナナオさんも亡くなったことを知りました。そんなに親しかった訳ではないのですが、東京時代にも何度かお会いしたことがあり、人吉に帰ってきてからもトビさん主催の朗読会があったり、昨年は水上村でのナーガ、内田ボブのライヴの時にいらしたりしていたので、何かと縁はあったように思います。
ご冥福をお祈りいたします。
昨日も書いたのですが、「悲しみは果てしなく」を聴いていました。この曲はボブ・ディランの曲で僕が一番好きなアルバム「追憶のハイウェイ61」(ライク・ア・ローリングストンも収録されている1965年録音の作品)に収録されていた曲です。原題は「IT TAKE A LOT TO LAUGH, IT TAKES A TRAIN TO CRY」というものですが、高校生の時代から慣れ親しんでいた日本語のタイトルがしっくりきます。
ミディアム・スローなちょっとブルージーな曲調は、ディランの曲の中でもしっくりと聴きやすいほうだと思います。いろんなミュージシャンがカヴァーしていると思いますが、僕が好きなグレイトフル・デッドもカヴァーしています。ライヴではたくさんのディラン作品を演奏していたデッドですが、ディラン作品ばかりを収めたCD「POSTCARDS OF HANGING」にもこの曲は収められていました。ジェリー・ガルシアはマール・サンダースとのライヴ・セッション作品「ライヴ・アット・キーストーン」でもこの曲を取り上げていたし、デッドと並行して活動していたジェリー・ガルシア・バンドでも演奏していたので、やっぱり気に入っていた曲なのでしょう。
 
ディランとデッドでは音楽性が違うというような話も聞きますが、僕にとってはどちらも多いに影響を与えてくれたミュージシャンであり、どちらも大好きです。そして僕に影響を与えてくれた人生の先達であり友人だった人を思いながら聴く曲としてもこの曲は良いなぁと思ったのでした。