秋の夜長にはラヴ・ソング

bearsmick2008-10-22

この一週間位で一気に寒さも増して、めっきり秋というか、そろそろ冬の気配もというような気候になった人吉・球磨地方ですが、東京のほうはどうなんでしょうか?上京を10日後に控えた僕は、ちょっと気になります。女の子ほどじゃないけど、何着ていったらいいのか?なんてね。
季節のせいばかりでない、このところの冷え込み具合、本当に淋しいです。夜の街を歩いていらっしゃる人影もチラホラですもの・・・。
そんな夜には、ウイスキーとかブランデーでも嗜みながら、素敵なラヴ・ソングでも聴きたくなったりもします。ほら意外とロマンチストでしょ。(笑)で、最近のお気に入りは、酩酊爺さんから頂いた「Heart of Mine 〜 MARIA MULDAUR sings Love Songs of Bob Dylan」というアルバムです。
このCDは2006年に発表されたようなんですが、僕は全く知りませんでした。マリア・ファンを自認していたのですが、田舎暮らしのせいか、はたまた貧乏暮らしのせいか、最近は情報収集力に衰えが見えます。そういえば、今年せっかくそのマリアの来日コンサートもあったのに行けなかったしなぁ・・・。やっぱり貧乏って嫌だな。
気を取り直して、続けることにします。(笑)今でもバリバリ現役のシンガー・ソングライターであるボブ・ディランはデビューから45年くらい経っているし、彼が作った曲はとてつもなくたくさんあります。そしてラヴ・ソングもけっこうあって、それがまた良い曲が多いんです。
確かにディランが歌うとぶっきらぼうに聴こえることもあったり、何言ってるのか分からなかったりすることもあるのですが、ほんと良い曲が多いのも事実です。ディランの曲をカヴァーしているミュージシャンは、それこそ数え切れないくらい世界中にいると思いますが、それぞれに新しい生命を吹き込まれたそれらの歌の素晴らしさを聴く度に、ソングライターとしてのディランの凄さを実感します。
今日取り上げているこのアルバムもその例に漏れず、落ち着いて楽しめるディランのカヴァー集になっています。最近のマリアのバックを勤めているバンドに、エイモス・ギャレット(Gt.)やリチャード・グリーン(vln.)などのゲスト・ミュージシャンを加えた演奏は、フォークやカントリー、R&Bやブルースの要素を含みつつ、ゆったりとふくよかな音楽を奏でてくれます。とても良質なスワンプ・サウンドと言ってもいいかもしれません。
昔はとても可愛くて愛らしかったマリア・マルダーも、今じゃすっかりお婆さんになったのかもしれませんが、その低くなった声と同様により深くラヴ・ソングを歌えるようになったのかもしれません。今まで僕もラヴ・ソングは苦手でしたが、今後ちゃんと歌えるようになりたいと思う秋の夜でした。(笑)