「これ最低だよね!」ってすんごい笑顔で言う

bearsmick2008-09-24

話は2日前に戻るのですが、店に入ってきた松永孝義氏は、店のCDやLPを嬉しそうに眺めています。そして「この店には聴きたいものばかりが揃っているなぁ!」と嬉しい感想を漏らしました。で、「これ最低だよね!」って、くしゃくしゃの笑顔で指差したのが我らがJBジェイムス・ブラウン)の1971年のパリでのライヴ・アルバム。さすが、ベーシストだけあってこのアルバムでのブーツィー・コリンズのベース・プレイが「最低!」らしいです。ここで間違ってもらいたくないのは、黒人音楽の世界では「BAD」は最高の意味だということ。JBにも「スーパー・バッド」という名曲があります。和訳すると超最高!となる訳です。この名前をつけたバンドもありましたね、そういえば。という訳で「最低!」は超ゴキゲンという意味合いになる訳で、なによりその笑顔が物語っています。このアルバムをライヴ終了後にリクエストして聴いていた松永孝義氏、そりゃもうノリノリでした。(笑)
さらにレコード棚を物色していた彼が取り出して嬉しそうだったのが、ホット・ツナとパパ・ジョン・クリーチのアルバム。なんでもジェファーソン・エアプレーン〜ホット・ツナのベーシストのジャック・キャサディが好きだそうで、このアルバムでのベース・ソロが凄いんだよとまたも笑顔で語っていました。11、2年前くらいになるのかなホット・ツナが来日したことがあって僕も観に行ったことがあるんですが、松永君も観に行ったそうです。
 
僕が松永君のベース・プレーをはじめて見たのはミュート・ビートの頃だったので、レゲエのベースでこんなに凄い日本人がいるんだとビックリしたのは覚えているんですが、その後の活動は、トマトスやリング・リンクス、現在のロンサム・ストリングスなどちょっとフォーキーな感じもするものが多かったので、そのポテンシャルの高さ、許容量の広さにその才能を感じていたものでした。
先日のライヴでも彼のベース・プレーに心動かされた人もけっこういたようです。家族揃って来てくれていたA君その中の一人で、しっかり松永孝義ソロCDも買っていってくれました。このCDについては昨年の日記でも取り上げたので、興味がある人はまた読んでみてください。
松永君、アンタも最低!だよ。(笑)