ロバート・ジョンソン

bearsmick2008-09-19

以前ここでも取り上げたマニアックなロック雑誌「ロック・ジェット」(季刊誌)の現在出ている33号の特集が伝説の戦前ブルースマンロバート・ジョンソンです。ベアーズ・カフェでも毎年ライヴをやりに来てくれる、敬愛するギタリスト&シンガー日倉士歳朗君のインタビューが掲載されるということで、先号のロック・ジェット「ローリング・ストーンズのレット・イット・ブリード特集」を買ったのがこの雑誌を買った最初だったのですが、先頃本屋さんに行くとこのロバート・ジョンソン特集号が出ていたので手にとってみると、今号もまた日倉士歳朗君のインタビューが掲載されています。なんでも先号のインタビューが引き金になっての今号の特集だそうで、これはまた買わねばなりません。(笑)
日倉士君は、ロバート・ジョンソンの歌を日本語に翻訳して歌っているほどのミュージシャンなので、ロバート・ジョンソンを語る資格はもちろん十分すぎるほど持っている人です。今回のインタビューも熱く説得力を持っているものでした。
ということもあり久しぶりに僕もロバート・ジョンソンを聴いてみたのですが、今聴くと良い意味で普通に聴くことが出来ました。ご多分に漏れずローリング・ストーンズライ・クーダー経由でロバート・ジョンソンを聴くようになった若かりし頃の僕には、最初この地味なギター一本による弾き語りのブルースの良さに気づくことは出来なかったものでした。
それでもブルースをはじめ、いろんな世界の音楽に接するようになると、その凄さや素晴らしさもちょっとは分かるようになってきたのでした。最初はLPで出ていた「キング・オブ・デルタ・ブルース・シンガーズ」のVol.1と2の2枚のアルバム(ジャケットのイラストも素晴らしいです)を聴いていたのですが、その後ロバート・ジョンソンの未発表曲を題材にした映画「クロス・ロード」でより親近感を持つようになり、更には1990年に発売された2枚組CDセット「コンプリート・レコーディングス」(29曲41ヴァージョン)を買って聴くことで、より一層の理解を深めるようになったものでした。(ホントか?笑)それにしてもこのCDセット、ブルースのアルバムとしては異例の売れ方をしたそうで、なんとオリコン・チャートにも入ったそうです。きっと僕のようなロック・ファンがたくさんいたのでしょうね。(笑)
  

ともあれ戦前のブルースのエッセンスがたっぷり詰っているのは確かで、その後のブルースやロックに直接的に繋がってるのも確かなことでしょう。四つ角の辻で悪魔と取引してギターのテクニックを手に入れたとか自分が出演している店の主人の奥さんに手を出して毒殺されたとか、尋常ではない伝説に飾られたロバート・ジョンソンの残した音楽を聴いてみるのも面白いものですよ。もちろんギターを弾く人にはその奏法も多いに参考になりますしね。