ジャニス

bearsmick2008-08-26

とんと閑なベアーズ・カフェです。深夜一人で店にいると娘からメールが入りました。そこには「お父さん、ジャニス・ジョプリンのCD聴かせて」とあるではありませんか。
以前、キャロル・キングボ・ガンボスのリクエストがあった時も、ロック好きな親としたら、それはもう嬉しかったのですが、今回はまた娘と離れて暮らしているだけに嬉しさもひとしおです。それにしても何がきっかけでジャニス・ジョプリンを聴きたくなったのでしょうか?ひょっとしたらそこに年上の男性の影が・・・。(笑)
そういえば昨年だったか一昨年だったか、家族で買い物に行った時にDVDの安売りで見つけた、ジャニスをモデルにした映画「ローズ」(ベット・ミドラーが見事にジャニスを演じていました)を買ってきて、家族三人で観たこともありました。その後ちょっとジャニスのCDが家で流れていた時期も確かにあったのは覚えています。
僕にとってもジャニス・ジョプリンは、ちょっと大きな存在です。ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー名義の「チープ・スリル」やソロ名義での「コズミック・ブルースを歌う」などは高校時代にリアルタイムで入手したLPで、高校時代の一つ上の先輩である恒松正敏さんと知り合ったきっかけも「下級生にジャニスのレコードを持っているヤツがいる」との情報からだったらしいのです。
当時まだ黒人のブルースやソウルを良く知らなかった田舎の少年にとって、ジャニスの歌は多いにソウルを感じさせてくれたものでした。そしてテキサスの田舎で育ったジャニスも、周囲の理解が得られず孤独感を募らせていて、自分を受け入れてくれるであろう新天地サンフランシスコ(時代はヒッピー/フラワー・ムーヴメントの頃ですね)へ向かった話などにも多いにシンパシーを感じたりしたものでした。
そんなジャニスを娘が積極的に聴きたいと言ってくるとは。ここはもちろんCD-Rにコピーして送ってあげようと思うのですが、残念ながら個別の作品はアナログLPでしか持っていません。ということで、ちょっとマニアックになってしまいますが1993年に出た3枚組のボックス・セットをコピーして娘に聴いてもらおうと思います。初期の頃から未発表、別ヴァージョン、ライヴなどがたくさん入っているこのCDを聴いて、娘がどう感じるのか楽しみです。