川辺川ダムはいらん!

「川辺川ダムはいらん!」と題された、ダム反対/自然環境保護派の地域住民集会が、人吉市のカルチャーパレスで行われたので、僕ら夫婦もちょっくら参加してきました。
この問題に関してはいくつかの団体がそれこそもう何十年に渡って活動を続けてきているのですが、僕はといえば、全くどの団体/組織にも属しない単なる一人の市民としての参加です。
ご存知の方も多いかもしれませんが、川辺川ダムはその計画から42年たってもまだ本体着工に至っていず、利水、発電事業からの撤退で、治水目的だけの計画にかわってしまった大規模公共事業のダムです。相良村人吉市球磨村八代市という流域の住民の生命と財産を守るためという大義名分をもって推進されてきたのですが、その後の河川工事の進展や自然環境の変化で、昔のような大洪水は起こりづらくなっていて、それよりもダムを造ることで起きる水質汚染や堆積物などの環境への問題のほうが大きな問題になっているという実感があります。
この問題に関しては、中立という立場(個人的には中立と言う立場はありえないと思うのですが)で立候補して当選された熊本県知事、同じく人吉市長、相良村長が、この1,2ヶ月のうちにその是非を決断すると言うので、推進派、反対派ともに大きな関心を持たざる終えない情況になっているわけです。
今日の集会には、1300人以上の参加者があったようで、まずまず反対派の意思表示は出来たと思います。そして意見発表やこれまでの経緯に関する発言も、スッキリしていて分かり易かったように思いました。前知事の塩谷さんや以前の住民討論大会の司会進行役を務められてこられた鎌倉さんも公務を離れられた関係か、はっきりとダム反対の意見を述べられたのも良かったと思います。そして司会を務めていたマイミクやまばばさんにもご苦労様とねぎらいの言葉をかけたいと思います。
そうそう、その前知事の塩谷さんが決断された県の事業である球磨川下流にある荒瀬ダム撤去を現職の知事カバ島(バカ島じゃないよ。笑)さんは、凍結してしまいました。もちろんこのことに対しても異論を唱えざる終えないのですが、地域住民の声をどのように聞いてもらえるのか、しばらくは目が離せません。
田舎に住む僕たちは、都会と同じような価値や環境は求められないかもしれませんが、田舎ならではの良さをもって対抗していくしか幸せで実りある生活は出来ないのではないでしょうか。といっても自分自身は、田舎にいてある意味都会的な街中の生活をしているわけですが。(笑)
ともあれ、シンプルに考えたほうが、物事はスッキリいくと思うのですが、如何なものでしょうか?