追悼ボ・ディドリー

bearsmick2008-06-03

先日の2日に偉大なるロック・レジェンドの一人であるボ・ディドリーが亡くなったそうです。いち早く友人の日記で知っていたのですが、地方紙である熊本日日新聞にも出ていました。享年79歳ということなので僕の親父よりちょっとだけ長生きだったようです。
来日公演が何回あったかは知りませんが、僕が初めて観に行ったのは80年代末にロン・ウッドと一緒の来日した時で、中野サンプラザでのコンサートにカミさんと一緒に観に行ったのが最初でした。その時はステージ中央の前から3列目か5列目位のすごく良い席で、すぐ前の席に当時デビューしたばかりのボ・ガンボス(このボもボ・ディドリーから取ったのは有名な話ですね。)のどんとたちがいてパンをむしゃむしゃ食べていたのが印象に残っています。(笑)まだローリング・ストーンズの来日が実現していなかった頃なので、ロン・ウッド一人とはいえストーンズのメンバーのコンサートということでずいぶん盛り上がっていた記憶もあります。そしてサーヴィス・ナンバーだったのでしょう「ホンキー・トンク・ウィメン」も演奏してくれたのも覚えています。
さてボ・ディドリー本人はというと、トレード・マークの「ドンドンドン・ットントン」のリズム、そうジャングル・ビートとかボ・ディドリー・ビートと呼ばれるあのリズムで僕らをご機嫌に踊らせてくれたものでした。
そして2回目のコンサートは、小学校に入る前の娘を連れて行った渋谷オン・エアーでのもので、今度はライヴ・ハウスだったので後ろの方で踊りながら観ていたものでした。その時も近くにボ・ガンボスのどんとやキョンがいたので、挨拶を交わして、娘を肩車したりしながら楽しんでいたものです。その時はボ・ガンボスとボ・ディドリーはCDでの共演後だったからかアンコールの時には、一緒にステージに上がってセッションしていました。
ボ・ディドリーという人は、もちろんアメリカの黒人ミュージシャンなのですが、シカゴの名門チェス・レコードから作品を発表している割には、ブルース色はそんなに強くなく、マラカスなどを使ったラテンのリズムを強調しての明るいサウンドが魅力でした。それに四角形のギターもインパクトがあったものでした。(笑)
チェスの同僚であるチャック・ベリーと同様にR&Rの創始者の一人と言われるように、その後のミュージシャンに多大な影響を与えてくれたのは間違いのないところで、ローリング・ストーンズやクイックシルヴァー・メッセージ・サーヴィスなど、彼の曲をカヴァーしたバンドやミュージシャンは数えきれないほどですね、きっと。
ともあれ僕も大好きなリズム/ビートである「ドンドンドン・ットントン」のグルーヴでもって、追悼の意を表わしてみたいと思います。