レトロ・フィーチュアー〜ソウルの復活!?

bearsmick2008-05-07

昨夜、久しぶりにご近所のO君がやって来ました。お土産にコピーして持ってきてくれたのが、ライアン・ショウというアメリカの若手のシンガーのデビュー・アルバム「ディス・イズ・ライアン・ショウ」です。彼が言うには「これ絶対マスターのストライク・ゾーンですよ。」そりゃ早速聴くしかありません。
で、出てきた音は、なるほど60年から70年代にかけてのソウル臭プンプンの楽曲の数々。ボビー・ウォマックやウィルソン・ピケットなどのカヴァー曲が多いのですが、なにしろ歌が上手いです。若干27歳ということですが、熱心なクリスチャンの過程で育ったらしく世俗のR&Bにはあまり接してこなかったようで、ゴスペルからソウルという、まるで60年代のソウル・シンガーと同じような成長過程をたどったのが、このような作品を作り出したのかもしれません。
僕のような年寄りのリスナーには、「アッ誰それのようだ!」とか「まるでスタックス・サウンドじゃん。」とか概聴感に襲われ、評価が下がることもあるかもしれませんが、今の若い人にとっては、流行のR&Bとは違ったレトロなグルーヴに気持ちを揺さぶられたりして気に入る人も出てくるのかもしれません。古いものでも自分にとって新しいものはたくさんありますからね。
同じような感慨は、数年前のジョス・ストーン(イギリスの白人シンガーで16歳でデビュー、初めて聴いた時はビックリしました。)や今年のグラミー賞受賞で一躍有名になった同じくイギリスの女性シンガー、エイミー・ワインハウスにも言えることかもしれません。
 
確かに新しいモノも新鮮で刺激的ですが、古いものにも色褪せなく素晴らしいモノもたくさんあります。若い人が古いモノを掘り起こしたりして、新しいモノに作り変えていくのも文化の一つに違いありません。まぁ、僕はお気楽に楽しんでいるだけですが、こういった音楽やミュージシャンに当たるのは嬉しいものです。
うん、ソウルは良いなぁ!というかソウルも良いなぁ!自分にとって素晴らしい音楽は、それこそ数え切れないくらい世の中にはあります。