ディランな夜

bearsmick2008-04-03

4月に入ったのに、夜はまだ薄ら寒くて、人通りも思ったほどでなく、パッとしません。お客さんがお見えになるのをじっと待ているのですが、今夜もまた地元の人でないお客さんの登場でした。
昨年から、隣村のALTとして働いているアメリカ人のB君という青年が、アメリカの大学院時代の友人である日本人女性(現在もアメリカ在住だそうです)を伴って来てくれました。もちろんその女性は人吉・球磨の人ではないと思うのですが、B君を訪ねてきたそうです。
そのB君、音楽も好きそうで、初めてベアーズ・カフェに来た時、棚にあるレコードを嬉しそうに見ていたものでした。今夜はディランのDVD「ノー・ディレクション・ホーム」を観ていたのですが、ジョニー・キャッシュが登場した時には、嬉しそうに大声出して叫んでいました。一緒の彼女は何事?とキョトンとしていたのが面白かったです。(笑)
そのB君と彼女は、アメリカ時代に、よくベアーズ・カフェみたいな店で飲みながら語りあっていたそうで、帰りしな「良い店ですね。」とお褒め頂いたのですが、やっぱり閑なベアーズ・カフェであります。(苦笑)
そうこうするうちに、「地元の人来てね!」という僕の魂の叫びが届いたからか(笑)、駅前で美容室を営んでいるA君がやって来ました。何時もはもっと遅い時間に来て、酔っていることが多いA君ですが、今夜はまだ飲んでいないとのこと。ということで久しぶりにたくさん話しながら美味しいビールを頂きました。
このA君も人吉にはUターンしてきた人で、自分でもギターを弾いて歌も歌う人です。話の流れからボブ・ディランの事になり、それならと1972年かな?ボブ・ディランザ・バンドが久しぶりに共演したライヴ・アルバム「偉大なる復活」(この日本語タイトルが凄いね)を聴きました。当時の代表曲も満載な、いやぁ良いライヴです。
お互いビールを飲みながらたくさん話していたので、すっかりメートルも上がり(ひょっとしたら僕だけかもしれないけど、笑)、自分たちで歌おうと言うことになりました。僕の指はまだ曲がらないのですが、リハビリを兼ねてギターを触っています。まだロー・コードのCが押さえられない状態ですが、それでも少しづつ他のコードは抑えることが出来るようになってきています。
そんな訳で、今夜は是非ディランの歌を歌いたくなって、普段あまり歌ってない「風に吹かれて」「アイ・シャル・ビー・リリースト」をやってみました。もちろん日本語でですが、A君も興味を持ったらしく、今度初期のアコースティックなディランの音楽を聴いてもらおうと思いました。やっぱ、ディランは良いなぁ!と思った夜でした。