細野晴臣と地球の仲間たち

bearsmick2008-03-28

このところライヴ活動も盛んな?細野さんの昨年7月28日に東京の日比谷野外音楽堂(僕が東京時代一番好きだったコンサート会場でした。上京したての頃は毎週のようにコンサートを観に行っていたものです。丁度、日本のフォーク&ロック・コンサートなどで盛り上がっていた頃で、はっぴいえんどのライヴも何回も見ました。)で行われたコンサートの模様を収めたDVDが発売になり、某密林に予約していたものが届いたので、続けざまに観てしまいました。
このコンサートは、還暦を迎えた細野さんのトリビュート・アルバムに参加した若手のミュージシャンや縁あるミュージシャンが、細野さんの作品をカヴァーするといった趣のコンサートだったようですが、あくまでも還暦記念ではなくて、細野さんの誕生日に起きたというロズウェル事件(アメリカでUFOが墜落して宇宙人が捕われたというもの)の60周年記念だそうです。宇宙人説もある細野さんらしい設定です。(笑)
1部がそのトリビュート・アルバムに参加しているミュージシャンによるライヴ、2部は最近の細野さんのバンド「ワールド・シャイネス」による演奏と続きます。このコンサートが告知された時、僕もそこに行きたいと思った訳ですが、やっぱり東京には行けませんでした。毎度のことながら貧乏って嫌だ!と思った瞬間です。(笑)
普段、接することが少ない若手ミュージシャンを知るにも良い機会ですが、このコンサートでなにがすごいかと言うと、初っ端にヴァン・ダイク・パークス本人の指揮/オーケストレイションによる「イエロー・マジック・カーニバル」が演奏されていることで、おまけにそこでは僕が好きなシンガーであるサンディーが歌を歌っています。
また、坂本龍一高橋ユキヒロの二人に細野さんの代わりにコーネリアスこと小山田圭吾がベースで参加している、まるでYMOな「Turn Turn」の演奏もYMO世代の人には、堪らないものがあるかもしれません。
若手ミュージシャンの演奏も女性シンガーをフューチャーしたものが多く、良い感じです。細野さんの作品の幅広さが堪能できます。
さて2部の方の「ワールド・シャイネス」はそれまでの「東京シャイネス」から一歩進んだ感じの演奏を聴かせてくれます。ちょうど昨年出たアルバムの録音が終わったところでのライヴということで細野さん流のカントリー・サウンドが、よりバンド・サウンドとなってあふれ出してきます。それにしてもDr.Kこと徳武弘文さんのギターは素晴らしいです。もちろん他のメンバーも凄く良いバランスで「ワールド・シャイネス」のバンド・サウンドに貢献しているのは言うまでもありません。
2枚組のDVDですが、続けて観ても飽きないどころか、アッという間に時間が過ぎてしまうので、これは良い作品であるに違いありません。ボーナス映像で参加ミュージシャンのコメントも楽しいですし、ライナー・ノーツや細野さんのインタビューも読み応えあります。そして本秀康さんの漫画も楽しいです。
しばらくは、このDVDで閑な時間が潰せそうです。というか一緒に楽しんで観賞できるお客さんを大募集します。(笑)