カントリー・ロック

bearsmick2008-03-12

昨日の日記でカントリー音楽を取り上げたのですが、今夜はたまたま来てくれたナテっちと二人、若かりし頃聴いていたLPでカントリー・ロックを堪能しました。それにしてもバンド仲間でもあるナテっちと音楽を聴きながら話合うというのは、店の営業というより友達が自分の部屋に遊びに来ているようなものです。(笑)
相変わらずの閑さで、そろそろ閉店だなという時間になってお客さんがお見えになったりして、結局早朝という時間まで店を開けていました。来てくれるお客さんは本当にありがたいのですが、もうちょっと早く来てね、お願い。(笑)
さて肝心の音楽のほうはと言うと昨日の「カントリー&ウエスタン100」を手始めに、やっぱりベアーズ・カフェということで、ジェリー・ガルシアがいた頃のニュー・ライダース・オブ・パープル・セイジのファーストから。ジェリーが弾くスペイシーなペダル・スティールが時代を感じさせますが、やっぱりカッコいいです。
 
カントリー・ロックといえば、やっぱりこの人。グラム・パーソンズ(ナテっちは、バンド名だと思っていたそうです。そういえば日本にパーソンズというバンドがいたような、笑)のソロ2作目。今やカントリー界の大御所、女王になったエミルー・ハリスとの若々しいデュエットも爽やかな名盤です。同じパーソンズザ・バーズ繋がりでジーン・パーソンズのソロ作。ザ・バーズではドラマーだったけどマルチ・プルヤーであるジーンの面目躍如のアルバムです。リトル・フィートの名曲「ウィリン」が入っていたこともあって、当時よく聴いたLPでした。
上記のアルバムがロック界からのカントリーへの接近だとしたら、下記のアルバムはカントリー界からのロックへというところでしょうか。
 
ドク・ワトソンは、盲目のギター・プレーヤーですが、そのテクニックは凄いものがあります。ブルースやロック的なフィーリングを取り入れた名演が楽しめます。ブルー・グラスの名曲「フォギーマウンテン・ブレイクダウン」などで有名なバンジョー奏者アール・スクラッグスが息子たちと組んだカントリー・ロック・バンドがアール・スクラッグス・レヴューです。ドラムとエレキ・ベースを導入してボトムがしっかりしたバンド・サウンドで当時のトレンドだったスワンプでカントリーなロックをご機嫌に聴かせてくれます。当時はあまりピンとこなかった思い出があるのですが、久しぶりに聴いてみたら(上記の2枚とも30数年ぶりに聴いたかも)、けっこうカッコよくて、これはアリ!とナテっちと同意に達しました。(笑)CBSというレーベルのせいかディランの曲やロギンス&メッシーナの曲もカヴァーしていたのもポイント高いです。でもやっぱりアルバムの最後の方で、オヤジさんの華麗なバンジョー・プレーも飛び出すところが良いなぁ。
あとエリック・ワイズバーグ&デリバランスのLPなども久しぶりに引っ張り出して聴いていたのですが、70年代初頭のカントリー・ロック、けっこうカッコ良くて聴いていて気持ち良いです。確かに現在のコンテンポラリー・カントリーといわれるカントリーの楽曲は、サウンド的にはカントリー・ロックといっても差し支えないようなものですもんね。
となると、毎年、阿蘇のアスペクタで行われている「カントリー・ゴールド」へ行く日も近いかな?個人的には、あのカントリー・ファッションに身を包んだ、カントリー(スクェア)ダンスが苦手なんですが。(笑)
昨日のコメントにもあったように、カントリーとブルースは、実はとても近しい音楽だと思います。共にアメリカ南部を源にするだけでなく、人の生活に密接に関わり合って発展してきた音楽ですからねぇ。