1曲¥30

bearsmick2008-03-11

今度の日曜日に多良木町の石倉で行われる「石倉寄席」に出演するため、ドラム&リード・ギター抜きのDSD3人は今夜も練習していました。先日も書いたように、このメンバーでの演奏となるとグッとルーツ色が強くなってフォーキーでブルースやカントリーの要素が強く出てきます。そこがまた普段のロックなDSDとは違い、面白く楽しいところですが。
そんなこともあり、最近またカントリー音楽に興味を持つようになっていました。実はあまりもろカントリーというジャンルは知らなかったのですが、70年代初頭のウエスト・コースト・ロックの影響で、カントリー・ロックといわれる音楽はけっこう好きだった時期もありました。例えばザ・バーズ、フライング・ブリトゥ・ブラザース、グラム・パーソンズ周辺やもちろんグレイトフル・デッド関係のニューライダース・オブ・パープル・セイジやコマンダー・コディそしてニッティ・グリッティ・ダート・バンドなどの名前がすぐに思い浮かびます。イーグルスもデビュー当時はバーズ直系の新しいバンドとして期待していたように思います。
とはいうもののもろカントリーは、どうしても保守的なイメージが付きまとって正直イマイチ積極的に聞くまでには至らなかったのも事実です。だってほら当時の僕は「30以上の大人は信じるな!」の世代のロック少年だった訳ですから。(笑)
そういう僕もそれなりに成長?して、広い世界を見れるようになって、世界の音楽と接する機会が増えたことで、どんなジャンルの音楽にも自分にとって面白いものとそうじゃないものがあるという至極当たり前な事実に思い当たるようになりました。
そんなことを思っていた矢先のここ最近、レコード・コレクター誌のCD紹介の欄で、マイミクであり信用できる音楽評論家の小川真一さんが取り上げていらしたCDがありました。「RCAカントリー&ウエスタン100」という、タイトルはまんまのなんのヒネリもないものです。凄いのはCD4枚組で定価が¥3000というところ。こりゃ、勉強するにはもってこいだと思い、即、近所のCD屋さんに注文したものでした。
RCAというレーベルの縛りがあるので、カントリー界の大物のハンク・ウィリアムスなどは入っていないものの、カントリー音楽の黄金時代といわれる1940年から60年代にかけての名曲の数々が100曲も一気に聴けるのです。先ほど勉強と書きましたが、こんな楽しい勉強なら大歓迎です。気に留めていなくても知っている曲の多いことといったら!いかにその後のポップスやロックへの影響が大きかったのかが、今更ながらよく分かります。僕が好きなミュージシャンやバンドが、いかにブルースやR&B、ロックンロールだけでなくカントリー&ウエスタンからも影響を受けてきたのかもよく分かりました。デッドはもちろんザ・バンドやマリア・マルダーやエイモス・ギャレットなどのレコードで聴いていた楽曲も相当数このアルバムに入っていました。
ある種の温故知新な訳ですが、ルーツに立ち戻って新しいことも楽しめるという、まことに楽しい4枚265分のCDセットです。実は、雑誌や書籍、国内盤CDはなるべく地元の店で買うことにしているのですが、そのポイントもあって¥600オフの¥2400で買うことが出来ました。ということで実際はタイトルに偽りありの1曲¥24のお楽しみだった訳です。(笑)
しばらくはカントリーだな、こりゃ。有名なハンク・ウィリアムスも聴かないとな。そういえばニール・ヤングハンク・ウィリアムスが使っていたというマーティンのD-28を持っているということが、昨年出たDVDでも出ていたな。
田舎暮らしには、カントリーもよく似合うかも。(笑)