マニアックな・・・

bearsmick2008-02-22

雨もそぼ降る金曜日、週末だと言うのに通りを行き交う人の姿もまばらです。お客さんが入っているところは入っているのでしょうが、このところの閑さといったら尋常ではありません。助けると思ってベアーズ・カフェにおいで下さい。(笑)
そんな夜の遅い時間に、フォーク系のマニアH君とテクノ系宅録系(?)のマニアO君が来てくれました。まぁ、音楽を肴に飲むのも楽しいのですが、今夜の二人はお酒を飲まずにコーヒーだったなぁ。もちろんベアーズ・カフェという名前ですから、お茶だけのお客さんも大歓迎で、コーヒーや紅茶、その他のソフト・ドリンクも美味しゅうございますよ。(笑)
今夜のO君のお土産は、2000年5月7日のJ-WAVEの番組「Daisy World」での細野晴臣自身による傑作アルバム「泰安洋行」の解説のエア・チェックCD-Rでした。
昨年、そのアルバムが入った「クラウン・イヤーズBOX」が発売されそのことは、このブログでも取り上げたと思いますが、「トロピカル・ダンディ」「泰安洋行」「はらいそ」と続く70年代中期のトロピカル3部作と言われる細野さんの作品には、僕もずいぶん影響を受けたものでした。
その作品を細野さん本人が解説謎解きするというこの番組、面白くない訳はありません。もっとも当時一生懸命聴いて、その元ネタ探しをしたり、そこからニューオリンズカリブ海の音楽、はたまた沖縄、マーティン・デニーなどのエキゾチック・ミュージックに目覚めていった僕のような世代にとっては、確かに目新しい発見はないのですが、今こうやって聴くと、それまでのロックやソウル・R&Bだけでなく、新しくて古い音楽世界に誘ってもらえて、その後の僕の音楽人生に大きく楽しい影響を与えてもらったことは間違いありません。
当時は、ロックが商業化されていった時代で、昔ほどの刺激や感激が少なくなっていた時期でした。新しい動きとしてパンク・ロックも出てきたのですが、僕には子供っぽくてうるさかったのも事実で、代わりにレゲエやサルサなど今まで聴いたことがなかった音楽に興味を持ち始め、さらに戦前のジャズやブルース、そしてアフリカやブラジルのポップ音楽にも興味は広がっていったのでした。そんな趣味の広がりを後押ししてくれたのが、このアルバムを始めとする細野さんや久保田麻琴さん、海の向こうでは、ザ・バンドリトル・フィートドクター・ジョンたちの音楽だったのです。
そして僕は、このような音楽もまた「ロック」だと思うのです。