素晴らしきかなニューオーリンズ音楽

bearsmick2007-12-06

先日もこのブログでファッツ・ドミノのトリビュートCDを取り上げたり、ミーターズドクター・ジョンなどのニューオーリンズ・ファンクを聴いたということを書いたりしているくらい僕はニューオーリンズ音楽が好きです。そしてそれなりにLPやCDも持っています。そんな僕もビックリするくらいの情報量を備えた「ニューオーリンズ・ミュージック・ガイド・ブック」がP-Vineから発売されました。
この本の監修者の一人は、昔の知人である文屋章さんです。彼とは僕が青山でサル・パラダイスという店をやっていた頃に知り合っていて、店で当時はめちゃレアだった音楽のヴィデオの上映会などをやっていただいていました。そのときの仲間は相当数、音楽のライターをなさっているようなので、彼等の音楽に対する愛情と理解度の深さはただならぬものがあったということですね。
さてこの本の内容はと言うと、タイトルから分かるようにニューオーリンズ音楽の歴史の概説や音楽用語、代表的なミュージシャンの紹介、そして700枚を越えるレコードやCDをジャケット写真付きで紹介してあり、入門用からそれなりのファンにまで対応しています。
残念なことを書くと、アルバムが発売された年度が全てのものに書かれてないのと、ミュージシャンごとに取り上げられたものも年代順になっていないということでしょうか。それでも今までこれだけのニューオーリンズ音楽も扱ったガイド・ブックがなかったのも事実です。
僕は根が貧乏性でケチなので買った本は始めから終わりまでスミからスミまで読むのですが、いやぁ読み応えありました。ジャンルごとに分けてあるのでパラパラとページをめくって持っているものを聴くという楽しみも出来そうです。もちろん興味があっても何から聴いて良いか分からないといった人には強力なガイドとなることは間違いないところです。
アメリカの音楽の中でもニューオーリンズ音楽はある種独特さがあって、時代時代で大きな影響力を持っていたものです。こうやって俯瞰してみることで新しい楽しみを発見できるかもしれません。みなさんも一緒にニューオーリンズ音楽を聴いてみようではありませんか。楽しいですよ、きっと。