ひょんなことから

bearsmick2007-10-09

今から35年前、1972年の2月の後半が僕の受験でした。別に勉強がしたいという強い欲求がある訳でもなく、単に都会へ出るための口実としての大学受験でした。もっとも親にしてみれば可愛い息子に出来る限りの愛を注いでくれたということでしょうが。
高校三年生の時の担任が日本史の先生だったので、教育実習でN大の史学科のOさんという方が僕らのクラスに来ました。大学4年生なので僕らとは4歳しか違わない訳で、話してみると同じような音楽が好きなことが分かり、仲良くしてもらいました。そのOさんの家に友達(尾城君や先日登場のT君など)と一緒に遊びに行き、しこたま安ウィスキーを飲んで酔っ払ったという思い出(急性アルコール中毒みたいになったT君)もあります。ばれたらOさん、大変だったでしょうね、だって教育実習生ですもの。(笑)
どうにか無事に実習を終えたOさんは、また東京に戻っていかれたのですが、僕がM大の史学科を受験する時に、そのOさんの笹塚にあったアパートに泊めてもらったのです。そこには当時でもレアだったあがた森魚自主制作盤「蓄音盤」があったのを覚えています。夕食に連れて行ってもらった近所の定食屋さんで初めて食べたカツ・カレーの美味しさも覚えています。
そのせいか、どうにかM大に合格できたのですが、Oさんとは入れ替わりになったわけで、Oさんも無事に先生になられたということは聞いたのですが、その後の消息が分からないまま時間が経っていきました。
さて10年前に故郷である人吉に帰ってきたら、Oさんのことを思い出して、当時のお礼を言いたいと思うようになりました。機会があるごとにOさんのことを尋ねていたりしていたのですが、てっきり高校の先生になっていらっしゃると思っていたもので、なかなかヒットしなかったのです。
ところが最近、店に来てくれるようになった若者の一人がO君ということが判明して、今夜来てくれた時に、お父さんのことを尋ねてみたのです、すると何ということでしょう、その彼のお父さんがお世話になったOさんだったのです。見事にBINGO!大当たりです。僕より4歳上だったので現在58歳、定年まで後2年で、なんと僕の住んでいる町の近所の小学校の校長先生になられているそうです。
そのO君に頼んで、是非、会わせてもらおうと思っています。なんだか嬉しいです。
写真の真ん中が、そのOさんの息子さん。音楽にも興味があるようで、最近良く店に来てくれるようになりました。