昨日・今日

bearsmick2007-06-20

珍しく気分が落ち込んでいます。基本的に楽観主義者でおバカななこの僕も、たまには考え込んだり不安になったり動くのが面倒くさくなったりします。まぁ、これも生きているという証しなんでしょう。
そんな時にまた一つ訃報を耳にしました。そんなに親しい仲ではなかったもののサヨコオトナラと一緒に店に来たり(そのときが最初だったかな)、その後も何回か来てくれたり、阿蘇のレインボウの時にも会って話したりした久留米に住んでいたジャンベやスティール・パンを奏でるUちゃんです。
まだ40歳とのこと、どうみても早過ぎます。何があったのか何が起こったのかも良く分かりませんが、御冥福を祈ることしか出来ません。
動くのが面倒なので録画していて映画「フラ・ガール」を観ました。思っていた以上に感動モノの映画で不覚にも涙がこぼれてきました。これも気分が落ちていたのと歳をとって涙もろくなってのことでしょう。(笑)蒼井優が若手No.1の女優さんであることは疑いないとして、松雪泰子がとても良かったと思います。あの白鳥麗子の頃からは確かに歳をとったけど、その分存在感が増し良い女優さんになったと思いました。
TVと言えば、日曜日の「堂本兄弟」に続きNHK再放送「SONGS」に佐野元春が出ていました。偶然観たのですが、これまた楽しめました。「SONGS」の方はスタジオ・ライヴだったので新曲も含め数曲楽しむことが出来ました。現在はパーマネントなバンドで活動していないのかもしれませんが、その時はベテラン・ミュージシャンと若手が混じったバンド編成でした。ギターがグルーヴァーズ藤井一彦だったのもちょっと嬉しかったりします。
佐野元春のデビューの頃は、ちゃんと聴いていなくて、「なんだかブルース・スプリングスティーンのような奴がまた出てきたなぁ。」くらいにしか思っていなかったのですが、ライヴ・エイドでしたか、その真摯なメッセージに触れたりするうちに少しずつ興味を持つようになってきたものでした。
そして決定的になったのは、1997年、僕が東京を離れて人吉にUターンして来た頃に出されたアルバム「ザ・バーン」です。以前のバンド「ハート・ランド」を解散して作られた新バンド「ホーボー・キング・バンド」は、僕とも少し交流があったKYONや佐橋佳幸君などのミュージシャンを含んだ、ちょい渋めでアメリカンなサウンドを奏でていたからです。そのアルバムはアメリカのウッドストックのスタジオ、その名もザ・バーン(納屋)でジョン・サイモンのプロデュースの下録音されたものでした。佐野元春自身もバンドの一員として参加できるのが嬉しいというようなことを当時のインタビューで語っていたように思います。そこではザ・バンドをも彷彿させるような豊潤な音楽をやっていたものでした。
音楽は楽しいし、色々考えるキッカケにもなるし、僕にとってはとても大事なものですが、当たり前のことながら世の中全ての人がそう思っているわけでもなく、そのギャップもこのところの憂鬱な気分に作用しているのかもしれません。う〜ん、ブルースだなぁ。(笑)