時代の流れかな?!

bearsmick2007-04-02

僕は、小学高学年の頃から音楽に興味を持つようになって、お小遣いを貯めたり、三つ上の姉貴とお金を出し合ったりしてレコード(もちろん当時は7インチシングル、ドーナツ盤といわれるものです。)を買い集めるようになったのですが、お世話になったのは人吉市内の「清水楽器店」というお店でした。
初めて買ったレコードが何だったのか覚えてないのですが、(加山雄三のモノかもしれません。初めて買ったLPはデ・スーナーズです。)折からのGSブームもあったのでスパイダースのレコードも買っていたのは覚えています。もちろん中学生になった頃にはビートルズローリング・ストーンズなどの洋楽のロックも買っていました。人と違うことをカッコ良いと思っていた節もあるので、「アニマルズが最高!」とか粋がっていたような覚えもあります。(恥かしいなぁ、笑)
中学生の頃、バンドに憧れて、その店に飾ってあったエレキ・ベースが欲しくなって、親をねだり倒して買いに行ったものの、店のおやじさんに「いきなりエレキ・ベースはダメだよ。」と言われ、無理矢理クラシック・ギターを買わされた苦い思い出もあります。もちろん、そのギターはほったらかしにされたのは言うまでもありません。だってロック・バンドをヤリたかったんだもん。(笑)
高校生になったら学校の帰り道によく寄るようになりました。当時は店で試聴させてもらえたので、けっこう聴きまくっていました。買うのは月にLP一枚がやっとだったのですがね。当時はレコードは高いものだったんですよ。田舎の店にそう多くのレコードが置いてあるわけもなく、当然注文して取り寄せてもらうことも多かったものです。その反動か、東京に出てからは食うものも食わずレコードを買うようになりました。
高校生になったら音楽の授業のおかげで、どうにかギターが弾けるようになって、ボブ・ディラン岡林信康の影響下、ギターを弾いて歌うことが楽しくなり、フォーク・ギター(どこのメイカーかも覚えていませんが)を買ったのも清水楽器店でした。
という訳で上京前の僕の音楽生活を支えてくれたのは、この清水楽器店だったわけですが、現在も場所は変わったもののまだあります。が、CDはもう取り扱わなくなるそうで、現在、在庫処分セールが行われています。ほとんどのものが50〜60%オフで売ってあります。なんと言っても田舎の街のCD屋さんなので、僕が普段聴いているような音楽はあまり置いてありませんが、ポップなものや売れ線は多少ありました。
ということで、昨年出て評判も良かったジョン・レジェンド「ワンス・アゲイン」(写真)と、もう3年くらい前になるのかな、この店に売っているのは前から知っていて、ちょっと聴いてみたかったポール・ウェラー「スタジオ150」の2枚を50%オフで買ってきました。
最近の若者は携帯やi-Podなどで聴くことが多いようで、好きな曲をダウンロードしているようです。パッケージされたCDが売れなくなっているという話は聞いてはいたのですが、いざ、自分の街からCD屋さんが姿を消すのは、やっぱり淋しいものです。清水楽器店は今後、楽器や楽譜などは扱っていくようですが、品揃えの問題もあり大変なのかもしれません。とは言うものの学校で使う楽器等があるのでベアーズ・カフェほどの問題はないのかもしれませんが。(笑)
その清水楽器店の店長さんは、僕の高校時代のバスケ部の先輩でもあり、これから先もずーっと人吉の街にあって欲しい店です。もちろん我がベアーズ・カフェも人吉の街に必要と思っているのですが、そう思っていただけるお客さんはいらっしゃるのでしょうか?ちょっと心配です。(笑)