藤島晃一ライヴ・・・ブルース!

bearsmick2007-03-20

高知在住、画家でありブルース・マンの藤島晃一さんのライヴを行いました。その藤島さん、腰を痛めたそうで来店時はとても辛そうでしたが、そこはそれ、いざライヴが始まるとそんなことはおくびにも出さない圧倒的なパフォーマンスを見せてくれました。
以前にもここでも、ピーター・バラカン氏大絶賛ということを書いたと思いますが、そのピーター・バラカン氏のTV番組用に録画された(残念ながらOAされなかったようですが)、藤島さんのミシシッピー紀行を収めたDVDの放映から始まりました。久し振りにプロジェクターも活躍して、濃くコアな本場のディープサウスの模様と地元の人を相手にした藤島さんのパフォ−マンスを堪能することが出来ました。

いよいよライヴの始まりです。オープンDにチューニングされたナショナルのメタル・ボディーから繰り出される音と渋く通る声は、正にブルース、それもコピーとかカヴァーとかの次元を軽々と超えた藤島さんの個性的な音楽です。もちろん歌詞は日本語でサトー・ハチローの歌のカヴァーもしっかり自分の物になっていました。



ハーモニカの吹き語り(本人はハーピストじゃないと言ってましたが、なかなかの腕前でした。)や口琴による演奏もあり、濃密な歌の世界が楽しめました。ライヴの〆は30分位、アメリカやスペインでの旅やバスキングの話で、敬愛するブルースマンの墓を探し回るなど、これまた面白いものでした。
全部で4時間以上にわたる今夜のライヴ・イベント、相当に濃く楽しいものでしたが、やっぱり地元の人の参加が少なかったのが残念です。遠くは山鹿や熊本からお見えになったお客さんもいらしたのですがね。
その藤島さんは本業は画家と思っていらっしゃるようで、今回のツアーが終わったら暫く音楽活動は休止して、絵を描くことに専念したいとおっしゃっていました。ということは今回のライヴを逃したみなさんは、ちょっと後悔しちゃうかもですね。(笑)
画家、ミュージシャンと問わず、とても個性的で魅力的な人物で、話しても面白い人だったことは間違いありませんでした。また機会があったら来てもらいたいものですね。