JAMMYS

bearsmick2007-03-19

JAMMYSといってもレゲエではありません。ジャム・バンド・シーンのグラミー賞といった趣で2000年から始まったものだそうです。
そのJAMMYSアワードの模様をセレクトして、みんなに楽しんでもらおうと、まずは第一巻目のDVDが発売されました。マイミクでもあり昔からの友人でもあり、ジャム・バンド・シーンやあの時代のカウンター・カルチャーにも精通するムロケンこと室矢賢治氏のとてもDVDのライナー・ノーツとは思えない、入魂の解説も付いています。その詳細な解説は、現在に至るジャム・バンド・シーンを俯瞰するだけではなく、その歴史的な流れや資料的な意義もあり、とても愛が溢れる素晴らしいもので、興味がある人には是非、目を通してもらいたいものです。
もちろん本編のヴィデオのほうも、JAMMYSアワード会場での新旧ミュージシャンを取り混ぜてのセッション風景やインタビューがたっぷり収められていて、楽しめることは保障します。
まず登場して喜ばせてくれたのが、リッチー・ヘヴンス、そうあの「ウッドストック」でアコギをかき鳴らして「フリーダム」を歌って、高校生だった僕に強い印象を残してくれたミュージシャンです。ここでも若手バンド「ミューティエイター」との共演で、その「フリーダム」を演奏、相変わらず元気な歌を聴かせてくれます。ジャム・バンドには自由というのは付きものというか、いかに自由に音楽で表現するかが問われる訳で、そう意味でもこの歌が最初に使われたのは必然かもしれません。
その他にも、ストリング・チーズ・インシデントペリー・ファレルとかバディ・ガイジョン・メイヤー、フィル・レッシュ、クエスト・ラヴによるブルース・ジャム、エフェクトかけまくった洗濯板とノース・ミシシッピ・オールスターズのセッションやら、「おっ、まだやってたの?」と驚いたブルー・オイスター・カルトmoe.のセッション、はたまた懐かしいピーター・フランプトンまでも出てきます。
その中で、僕が面白くて気に入ったのは、元プライマスのレス・クレイプール、デッド/フィル&フレンズのフィル・レッシュ、元フィッシュのマイク・ゴードンと豪華なジャム・バンドのベーシストが三人揃ったセッションです。ギター無しですが変わりにシタールを弾く(オマケに立って弾いています)ギャビー・ララという可愛い東洋系の女の子が入っています。
90分以上にわたるDVDの〆は、やっぱりこのシーンの創始者というか多大な影響を与えてくれたグレイトフル・デッドを代表してのフィル・レッシュとちょっと意外でしたが、若手で人気もあるライアン・アダムスとのセッションです。演目はデッドの名曲「ワーフ・ラット」、原曲に近い感じでダウナーでトリッピー、なかなか良い雰囲気でキメてくれています。
ぐだぐだ文字で書くより、観て聴いてもらったほうが早いし、分かりやすいのは、「当たり前田のクラッカー!」ベーズ・カフェで一緒に観ようではありませんか。
ムロケン、ほんと良い仕事をしています。ありがとうね!