JBは死なない!

bearsmick2007-03-13

とサブ・タイトルが付いた「ブルース&ソウル・レコーズNo.74」は、昨年のクリスマスに亡くなったジェイムス・ブラウンの追悼特集でした。時間がなくての編集だったのでしょう、特集としては内容はちょっと薄いようですが、ことオマケに付いているCDはなかなか聴き応えのある素晴らしいものでした。
なんでも姉妹誌である「ブラック・ミュージック・レビュー」との連動特集/記事ということで、アメリカのブラック・ミュージック界だけじゃなく、世界のポピュラー音楽に影響を及ぼしたJBの偉大さを一刻も早く伝えたいという編集部の心意気は十分伝わってきました。
それにしても昨年末には、JBだけじゃなくロバートJr.ロックウッド(この日記でも取り上げました)、ルース・ブラウン、ホームシック・ジェイムスと相次いで亡くなったので、今号にはそれぞれの追悼記事もあり、偉大な黒人ミュージシャン追悼特集号の様相を見せた「ブルース&ソウル・レコーズ」誌でした。
ところで今号のオマケCDは「HIT ME! BROTERS & SISTERS - A TRIBUTE TO JB」と題されていて、JBに影響を受けたミュージシャンやなりきりミュージシャン?を集めたものになっています。流石に「ゴッドファーザー・オブ・ソウル」とか「偉大なファンクの帝王」とか言われたJBだけあって、その影響力も多岐にわたっていて、今尚その衰えを知らないところです。我が日本からは1968年から72年にかけての、僕も大好きな時期のJBサウンドをストイック?に追及するファンク・バンド「大阪モノレール」が参加しています。もっともストイックといってもモノがモノだけにクールなファンクになっているのは流石です。
他にも本人の音源は無いもののJBズ関係の音源や当時のフォロワーたちの音源がバッチリ入ってます。新しくて面白いところでは、女性ヴォーカルをフィーチャーしたスペインのバンド「THE SWEET VANDALS」が良かったです。
JBが撒いた種は、世界中に広がって花を咲かせているのは間違いないことなのでしょう。さてとご機嫌なビートに合わせてステップでも踏んで楽しい明日を生きようではありませんか。
ゲロッパ!