ムッシュ

bearsmick2007-02-23

インターネットを楽しんでいらっしゃる方なら、USENの無料ネットTV「GYAO(ギャオ)」をご覧になったことがある人は多いと思います。映画や音楽、スポーツ、アイドルなど相当数のコンテンツが揃っていて、観るだけでも幾ら時間があっても足りません。ということで最近は御無沙汰していたんですが、新しいコンテンツの中に、ムッシュことかまやつひろしさんのライヴがあったので、久し振りに深夜一人で観てみました。
かまやつひろしさん(最近の正式芸名は、ムッシュかまやつだそうですが)は、我が国を代表するロックンローラーの重鎮であり、きっと最年長ロッカーだと思います。その活動は戦後のジャズ/ポップスから始まってその後のカントリー&ウエスタン、ロカビリーと続いていき、ビートルズローリング・ストーンズに影響を受けたグループサウンズ所謂GSの名バンド、スパイダース(僕が子供の時にリアル・タイムで見聞きしていたGSの中で一番好きなバンドでした。)のメンバーとして活躍した後も、アラン・メリル、大口ひろしと組んだロック・バンド「ウォッカ・コリンズ」やソロ・アーティストとして活躍、現在もなお現役です。その活動歴は半世紀以上に及ぶもので、それだけでもたいしたものだと思います。
その番組は、そんなムッシュの音楽遍歴を自ら語りながら、自身のエレキ・ギター(何故かスタインバーガーだったけど)とパーカッショニスト斉藤ノブ氏による二人だけでのライヴだったのですが、その軽やかなノリの素晴らしいことと言ったら、とてもお爺さんとは思えません。もちろんトレード・マークのロン毛も健在、流石のムッシュでした。斉藤ノブ氏はほとんどの曲をカホーンでこなしていたので、低音のグルーヴ感もバッチリでより一層ロックな感じがグー!でした。(なんか書いているこっちも懐かしいレトロな語彙が出ちゃいます。笑)
演奏された曲もジャズやブルースから始まってストーンズのナンバー、スパイダース時代のオリジナルはもちろん、ソロ時代の吉田拓郎とのコラボでヒットした曲やその後、クラブでのレア・グルーヴのりで再評価された「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」まで、1時間弱のステージを本当にカッコよく決めてくれました。
まだまだ現役感もバッチリなムッシュ、本当にカッコ良いです。ぼくもあんな爺さんになれたら良いなと思いました。