初めて法廷に

昨夜の楽しいイベントの後は、本番である第1回公判がある人吉地方裁判所へ傍聴しに行って来ました。幸いなことに自分はまだ裁判沙汰になるような事件には遭遇していないので、一体どんなところだろう?どんな風に進行されるんだろう?とかの好奇心のほうが大きかったのですが、当事者には相当な負担と不安があるに違いありません。
入り口には、もうすぐ始まる国民陪審員制度の啓蒙ポスター?が貼ってあって、そのモデルさんが仲間由紀恵、以前の日記に書いたようにファンである僕は、それだけでなんだか上手くいくような気になったものです。(笑)
昨夜のイベントに来てくれた人たちもたくさん傍聴に来ていて、傍聴席は満員状態で係りの人が急遽、椅子を追加していました。別にそう特別に脚光を浴びている裁判でもないのにこんなにたくさんの傍聴人で溢れるのは、人吉では珍しいんではないでしょうか、どうなんでしょう?弁護士さんはたくさんの傍聴人がいると、「判事さんも張り切るし、それなりに真剣さも増す。」と言ってましたが、そうであって欲しいです。
TVドラマや映画で観たような感じで裁判は進んで行きました。検事さんは、専門の弁護士が付いて傍聴席にも溢れんばかりの人が居るのでちょっと萎縮されたのか、ちょっと元気がないように見えました。(笑)それでも求刑の時には、大きな声で威嚇するような言い方をなさっていたので、やっぱり気後れなされていたのでしょうね。
初めての裁判を経験して思ったことは、言葉/認識を細かく規定していくと言うこと。そうしなければ因果関係等が確定しづらいのでしょうね。でも思ったより淡々と進んでいったと思います。
弁護側は、大麻が何故規制されているのか、その根拠になるものは何か、それは個人の基本人権を侵しているものではないのか、とかいった論点で弁護されていましたが、検察側は、例えばアルコールとの人体に及ぼす害との対比や規制されるべき害というようなものも明確にされず、とにかく法律があるからという感じを受けました。もちろんそれは法の遵守者である立場があるので分かってはいることでしたが。
ともあれ来月に出る予定の判決がどうなるのか、注視していこうと思います。ひょっとしたら、思いもかけないことで当事者にならないとも限らない法律の成立など(例えば共謀罪)の問題もあります。本物の法廷を経験しておくことは自分にとっても良いことだったと思います。
今回の大麻取締法での裁判は、不法に栽培・所持したことが問われているのですが(免許制なのでちゃんと申請すればOKだということ知ってましたか?それでも当局はなかなかOK出したがらないそうですが、笑)、これは被害者がいない事件なわけで、普通の刑事事件や交通事故の事件とは多いに違うと思います。それにしては求刑が大きいのは何故でしょうか?疑問に思います。これは自己責任の問題なのではと思います。より突っ込んだより寛大な司法判断が下されることを祈りたいと思います。