出会い

bearsmick2007-01-12

僕がバーというか飲み屋を気に入って営んでいる理由の一つに、「お客さん同士が出会える場所になりうる。」というのがあります。
居酒屋やスナックで仲間うちで盛り上がるのも楽しいですが、一人でフラッとやって来てカクテルなどを楽しみながら、たまたま隣り合わせたお客さんとちょっと話してみたりするのも面白く楽しいものです。
僕は、若い頃からあまりお酒は強くなく、すぐに酔っ払ったりゲロったりしていたのですが、それでも飲み屋の雰囲気やいろんな人と知り合えるのが楽しくてよくお店に行っていました。もちろん音楽が大好きだったのでロックやブルースなどがかかるお店が多かったです。そこで新しい音楽を聴いたり情報を得たりしたいた訳です。そしていろんな人と知り合い、友達や同志を得ていった訳ですね。はっきり言って学校の友人よりそんな店で知り合った友人のほうが多いです。
というような思いもあって、自分自身ずーっと店を営んでいるのですが、同じようなことは今でも起きています。残念なことですが、ベアーズ・カフェは常連さんがあまり多くなく、常連客の世代交代も上手くいっているとはいえない状況なのですが、それでも年に何回か顔を出してくれる人がいるだけでもありがたいものです。それも地元の人ではなく、わざわざ来てくれる人が何人かいらっしゃるから尚更です。
今夜は、そんなお客さんH君(福岡から)がやってきました。彼も大の音楽好きでオマケに相当マニアックなファンです。ただしその若さにもかかわらず、僕と趣味が近いのが嬉しいです。いつもCDを持ってきてくれるのですが、僕が知らない良いものを持ってきてくれるので僕としたら大助かりです。
仕事で人吉に来ているフッキー君という人も店に来てくれました。一人で行ける店を探していたそうで、以前、友人に連れてきてもらったことがあるベアーズ・カフェに来てみたそうです。初めて話したんですが、なかなか良い感じで話が出来ました。仕事で人吉にいる限り、また来て欲しいお客さんです。
バー文化というものは、確かにあって、それは、年齢、性別、職業関係なく、たまたま隣り合わせた人同士が利害に関係なく親しくなったり、盛り上がったりして、その結果、面白いことができたりする面もあります。僕が知っているだけでも、バーでの席の会話が(僕の前のカウンターでの会話)大きなプロジェクトとして実現したり、全くの他人だったお客さん同志がコラボして仕事に繋がったりということがありました。もちろんバーで知り合った二人が恋愛〜結婚と進んでいくことはけっこうあることです。
そんなキッカケの一つにでもなれば、バーという場所を営んでいくモチベーションになるものです。いろんな人と知り合いたいしいろんな話をしたいものです。
写真は、最後まで店に残ってくれたお客さんたち。左から、DSDのドラマーふっちん、H君、フッキーの三人。