パブリック・ドメイン

bearsmick2007-01-10

パブリック・ドメインとは、社会全体の共有財産という概念で、著作権保護期間が過ぎた作品などを自由に商品化できるのだそうです。という訳で、著作権のロイヤルティがない分、めちゃ安い値段でCDやDVDが出回ることになります。先日ここで取り上げたCD10枚、¥1460というのも、この恩恵に与ってのことでしょう。
今日は、お酒を買いに行ったディスカウント・ショップの片隅にあったディズニーのDVD「ファンタジア」「不思議の国のアリス」の2枚を各¥399で買って来ました。
子供の頃から、ディズニーのアニメは好きでした(TVのプロレスと隔週ごとに放映していた「ディズニー・アワー」が懐かしい!)。子供が生まれてからというもの子供と一緒にアニメを観ていたものです。当時のヴィデオは値段も高くて(ヴィデオが商品化された当初、¥15000くらい平気でしていました。)、よっぽど好きな作品でないと買ってはなかったんですが、それでも「ファンタジア」は¥5600出して買った覚えがあります。もっともこの「ファンタジア」は子供向け作品ではないですね。1940年の作品なのに、クラシックの曲に合わせてディズニーの色彩感覚溢れる映像がリンクするという高度に楽しい作品です。ジャケット表紙はミッキー・マウスの絵が描かれているので、ミッキーものと思って買った人からの苦情も出たらしいです。(笑)
ともかくその素晴らしい作品のDVDが¥399で買えるということにビックリし感激した訳です。「不思議の国のアリス」も大好きな作品で、ルイス・キャロルの翻訳本も昔読んだし、ヴィデオでも何回も見ています。この作品にインスパイアされてジェファーソン・エアプレイン(60年代サンフランシスコを代表するロック・バンド)の女性ヴォーカル、グレイス・スリックが「ホワイト・ラビット」を作ったというのは有名な話ですね。そういえばこのアニメ、なにやらサイケデリックな感じもあったりします。(笑)
昔の名画も安い値段で出回っています。昔のように3本立て¥100で映画を観れる「名画座」が無くなった現在、廉価なDVD作品がその役目を担っているのかもしれません。
僕が好きな音楽や映画などが、こうやって後世に残っていくのは良いことなのだと思います。