老いてこそロック

bearsmick2006-11-27

いやぁ、良かった。今回も良かった。満足出来るライヴでした、豊田勇造さんのライヴ。
相変わらずシンプルで、飾らない、生きた言葉で、真っ直ぐに語りかけてくる勇造さんの歌の数々、共催したT・E君の頑張りもあって、珍しくベアーズ・カフェの店内を埋め尽くしたお客さんにしっかり届いていたみたいです。

僕もちょっと弾かせてもらいましたが、ほんとに良い音がします、ギブソンJ−200。ピックアップを使わずマイクで音を拾い、その遠近感やエアー感を上手に使って表現の幅を広げるところなんか、ほんとベテラン、上手いです。

ほら、お客さんの背中が見えるでしょ、来てくださったお客さんに感謝です。写真に納まらなかったお客さんもいっぱい入るのよ。(笑)
まずは愛器ギブソンJ−200を歌った、そのものズバリな名曲「ギブソンJ−200」から始まった今回のライヴは、お客さんの良い反応によってどんどん高みに上っていくようです。勇造さんも「ベアーズ・カフェはいつもやりやすいところだけど、今夜は特に良い感じ。」などと嬉しいことを言ってくれます。途中、休憩を挟んでの3時間弱のライヴは、ほんとアッと言う間の出来事のようでした。最後の曲では、僕もハーモニカを吹かせてもらっての楽しい時間でした。

2部はTシャツを着替えての登場。下に書いたように、頂いたTシャツのお返しに、ベアーズ・カフェで扱っているmr.tastyさんのTシャツ(ジェファーソン・エアプレーン)をあげたら、早速着てくれていました。
その後、一旦、場所を変えての打ち上げ(はるばる熊本からのお客さん、Iさんが持ってきてくれた天草産の牡蠣、鯵、蛸の美味しいことといったら!どうもありがとう。)の後、またベアーズ・カフェに戻ってきて、残った6人くらいで、歌ったり、セッションしたり、いろんな話をしたりと気がつけば4時半を過ぎていました。まだ、月曜日だと言うのに、みんなは大丈夫だったのでしょうか?確かに時間を忘れるほど面白くて充実した夜でした。
実は、勇造さんと出会ったのは、そんなに昔のことではなく、つい4年前のことです。(もちろん以前からその存在は知っていましたし、アルバムも持っていましたが。)どんな縁からか思い出せないのですが、4年前の11月30日の僕の誕生日それも50歳ピッタリの誕生日に初めてベアーズ・カフェでライヴをやることになったのが、最初でした。その時に初めて会っていろんな話をして、ともにディランが好きなことなど(ともにディランと知り合って、真っ直ぐ道を逸れてしまった。勇造談、笑)で意気投合し、現在に至るわけですが、その後毎年この季節にやって来てくれます。
勇造さんはとても大人な方で気配りも素晴らしく優しい方です。最初の出会いが僕の誕生日だったと言うこともあって、毎回誕生日のプレゼントを持ってきてくれます。今回もまた今年の勇造Tシャツと1960年代初頭のボブ・ディランブートレグLPをカセットのダビングしたものをプレゼントしてくれました。ほんとありがたいものです。

勇造さんの愛器、ギブソンJ−200、ハミングバードセミアコの版画がプリントしてあって、可愛いTシャツです。とっても嬉しいので見せびらかしちゃいます。(笑)
さて、来年もこの季節にライヴをしようと約束したのですが、ベアーズ・カフェを潰さないように頑張らないとね。またプレゼント貰うためにもね。(笑)
そうそう今回の新曲に「老いてこそロック」という歌がありました。シンプルなメロディーにのせて歌われるその歌は、いつも以上にストレートに胸に響いてきました。本人は、「歌うにはまだちょっと早いけど、出来ちゃったから。」と照れたようにおっしゃていたのですが、僕にとっては人生の応援歌のように響いてきました。
ちょっと歌詞を引用してみたいと思います。
『ディランは今夜どこで歌っているだろう
 キースは今夜どこでひいているだろう
 いくつものの時代を生きのびて来た タフな男たち

 *老いてこそロック 老いてこそブルーズ 
  老いてこそ旅 老いてこそ愛

 KINGはルーシーを抱いてステージへ上がり
 バディはいつもその気にさせる
 ギターひとつ持って旅を続けた
 名も無きブルーズマンたちよ

 *
 中国の西の果て アンデスの石の都
 ポルトガルの港町
 強く思い続けたらいつか
 その土地に立てるだろう

 *
 誰かの歌 64歳になっても
 君は僕を愛してくれるかい
 茶飲み友達なんかいやだよ
 いつまでも抱きしめていたい   
 *               』

ねっ、良い歌でしょ!?