吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ

bearsmick2006-11-08

定期購読している雑誌に「ブルース&ソウル」誌があるんですが、最新号は初の日本のミュージシャン特集です。最近、新譜を出したばかりの吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズがそれで、楽しく読ませてもらいました。
吾妻さんは「ブルース&ソウル」誌や「プレーヤー」「ギター・マガジン」誌等にも連載を持っておられるくらいマニアックにジャイヴ/ブルースを楽しんでおられていて、その軽妙な語り口で人気なんですが、もちろんミュージシャンとしても素晴らしいです。
東京時代から一方的には知っているのですが、あの貫禄とヘアー・スタイルで醸しだす雰囲気は、とても僕より3歳年下とは思えません(笑)。学生時代にバンドをやっていた時、バンド・メンバー(ギター)が早稲田のヤツだったのですが、「下級生に凄いギターリストがいる。」と言っていたのを覚えています。それが吾妻さんだった訳です。学生時代からプロのバンドで活躍していたらしいのですが、卒業を機に、なんと就職、その記念にジャズ研からもメンバーを集めて作ったアルバムが、吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズのファーストだったそうです。これが1983年のことでその後87年のセカンド、91年にサードを出し、新世紀を迎えた2002年にひさしぶりの新譜を出し、バッパーズ健在をアピールしたものでした。そして今年5枚目のアルバムが届けられた訳です。
さてそのバッパーズは日本では珍しい4ブラス+4サックス+4リズム(ギター、ベース、ピアノ、ドラム)という大所帯バンドで、メンバーのみなさんはそれぞれに仕事を持っていらっしゃるそうで、各自のスケジュールあわせが大変なのでライヴもなかなか出来ないようですが、その楽しいライヴが評判を呼び、若い人たちにも支持されているようです。
「ブルース&ソウル」誌には、毎号オマケのCDが付いているんですが、今号はもちろん吾妻さんの音源です。1979年から2005年までの録音で、バッパーズの音源では無いのですが、バッパーズ以外のバンドやセッション(外人ミュージシャンとのセッション)で録音された楽曲が収録されています。ここでも以前取り上げた「ギター・マガジン」用に録音された、その名も「ギター・マガジンの歌」も収録されています。歌もギターもそれはもう素晴らしいです。ジャケットもブルース・ファンには有名なクラシックスのジャケットを模しているのも楽しいです。そういえばバッパーズのジャケットも昔のジャケットのようでした。
好きな音楽に入れ込んで音楽をやることの素晴らしさを教えてくれる、そんな吾妻さんの音楽を、みなさんにも是非聴いて欲しいものです。
風邪がなかなか治りません。楽しい音楽でも聴いて乗り切るしかないですね。