自由それとも無料!?

bearsmick2006-10-30

とても幸福な週末を過ごした週明けの今夜は、やっぱりいつもの閑なベアーズ・カフェでした。張り切って2種類のガンボを仕込んだのになぁ・・・。(笑)
ということでまったりとした気分でギターでも爪弾きながらお客さんを待っていたのですが、現れたお客さんはCONちゃん。ということで、またもや酩酊爺さんから借りているDVD「FREE FOREVER」の2枚目を観ることにしました。
ブリティシュ・ロック(特にハード・ロック)に弱い僕も、フリーはどうにかOKというか、カッコ良いと思えるバンドです。多分ヴォーカルのポール・ロジャースの声がソウルフルでクロっぽいのが良いんです。もちろんサイモン・カークのドラムとアンディ・フレイザーのベースのずっしりと重たいリズムや切れ味鋭いポール・コゾフのギターも好みです。何故、例えばレッド・ゼッペリンなどのブリティッシュハード・ロックが好きじゃないのか考えてみたところ、どうもあの特有の甲高いヴォーカルが苦手のようなのでした。その点、フリーはOKということなのでしょう。
それでも若い頃からきちんと聴いてきた訳じゃなくて、以前、東京で店を営んでいた頃(青山のサル・パラダイス)、よくDJを入れてクラブ・ノリの営業をしていたんですが、友人で音楽評論家でもある山名昇君が、突然フリーの「オールライト・ナウ」をかけたことがあって、それがメチャかっこよかったんです。もちろん、すぐに中古レコードやさんへ行ってLPを買ってきましたよ。ロックの中古LPは安いですからね。それが20年近く前の出来事なので、相当遅咲きのフリー開眼だった訳です。シンプルで音数少ないのにかっこいい、コレは凄いことなんですよ。当時のメンバーはまだ相当の若さだったはずのに、なんと渋いロックをやっていたんでしょうね。
CONちゃんは若い頃にフリーの洗礼を受けていたそうで、自分の青春時代を思い出しているのか「良かなぁ。」を連発して聴き入っていましたね。(笑)
みなさんもFREEという言葉には、「自由」と「無料」という意味があることはご存知でしょうが、僕が若かりし頃影響を受けてしまったヒッピーの思想には、「お金は罪悪だ」という、今思えばとんでもないものがありました。それが染み付いてしまったのか、未だにお金には縁が薄い生活をおくっている僕なので、最近の拝金主義的なものには、やっぱり少しの違和感は感じてしまいます。
なんでもそうだと思うのですが、物事にはバランスが必要ですね。「お金はやっぱりあるほうが良い」と何かの歌の文句も出てきたりしますが、お金に限らずモノを持ちすぎると自由が利かなくなるような気がするのは、貧乏人のヒガミでしょうかね。(笑)