ニューヨーク地下共和国

bearsmick2006-10-23

先日の日記にも書いたように、久し振りに図書館へ行って小説を借りてきて、読み終えました。映画『月はどっちに出てる」の原作者である梁 石日(ヤン・ソギル)の新作で、今年の9月11日に出版されたものです。
タイトルが「ニューヨーク地下共和国」という上に、写真のような装丁、オマケに9月11日とくれば、あの9.11のテロを題材にした小説に違いないと思って読んでみたのです。上下2巻の長編でしたが、読み出したら面白くて、久し振りに一気に読みました。
理想主義的な平和主義者ゼムを中心に黒人カメラマンや社会運動家たちとイラク戦争からの黒人帰還兵やアラブ系住民、ベビー・ギャングやマフィア、さらにはネオ・コンと言われる現在アメリカの政財界、そして旧ソ連からの亡命者/大金持ちたちが絡み合っての、正に現代史的な物語でした。
あらすじや内容は、興味を持った人に読んでもらいたいので、ここでは省略しますが、なかなか興味深いものでした。僕も以前読んだことがある「タリバン」やアメリカ絡みの中東問題(湾岸戦争、アフガン戦争、石油問題など)を参考資料として上手く取り入れていて、エンターテイメント小説に仕上がっています。
面白い小説を読んでいると、頭の中で、まるで映画を観ているように映像が浮かび上がってくるのですが、この小説も正にそうで、主人公である「全世界に家があり、15,6の人種の血が混ざっている、そして多種の才能に恵まれたハンサムな男」ゼムを誰にするかも考えてみみると面白かったりします。もちろんお相手役の美女もそうですがね。
話は全然変わりますが、日本時間では深夜というか早朝、スペインはマドリッドで今季のクラシコレアル・マドリーvsバルセロナ」の試合が行われました。昨季のマドリッドサンチャゴ・ベルナベウでの試合は、ホームのレアル・マドリーが、バルサロナウジーニョにいいようにあしらわれて0−3で完敗していたので、今季はどうだろう?と興味を持って観たわけです。結果は2−0でレアル・マドリーの勝利、マドリスタたちは溜飲を下げたことでしょう。バルサはFWのエトォを怪我で欠いているのが、やっぱり大きいようです。でもレベルが高い面白い試合でした。
レベルはグッと下がるのですが(笑)、Jリーグ入りを目指す熊本のロッソはここに来ての連敗。果たして来期のJ2入りはどうなるのでしょうか?いよいよ正念場を迎えそうですですね。頑張ってもらいたいものです