サーフ・サウンド

bearsmick2006-08-31

早いもので今日で8月も終わり、子供たちの夏休みも終わりで、明日からは9月/新学期が始まります。今年も夏らしいことはなく時間だけが過ぎ去っていきました。娘が小さかった頃は、川や海へ遊びに行ったものですが、高校生ともなると別行動が増えてしまいます。
そんななか、娘の買い物に付き合って何回かショッピング・センターみたいなところに行ったんですが、僕自身はあまり買いたいものもなく(貧乏で買えないというのもあるけど、トホホ・・・)、CD屋さんや本屋さんがあれば、そこで時間を潰すということが多いです。
ということで、夏の終わりにはピッタリな?その時に買ったCDの紹介でも。
最近はサーフ・ロックと呼ばれるジャンルがあるようで、プロのサーファーからミュージシャンに転身して大当たりをとったジャック・ジョンソンがその筆頭ですね。自分でレーベルも運営しているそうで、気の合う仲間のミュージシャンを集めてCDを発表しています。なんせ売れているもんだから良い感じで活動出来ているわけで、それは良いことだと思います。ベン・ハーパーやG・ラヴなど、ちょっと前に新しいブルース感覚で出てきたミュージシャンをも巻き込んで、なかなか高レベルな音楽を僕らに届けてくれています。
日本にもそれらに呼応するかのようなミュージシャンたちがいて、めちゃメジャーではないものの同じように良い感じで作品を発表してライヴ活動を行っているようです。以前、このブログでも取り上げたことがあるマグノリアやケイソン、キャラバンなどがその代表的なミュージシャンたちでしょうが、僕が、現代の若い女性ミュージシャンのなかでは一番好きな玲葉奈Leyona)や昨年の球磨ロックにも出演してくれて素晴らしい歌を聞かせてくれた熊本在住の東田トモヒロ君なんかもその範疇に入るのかもしれません。
さて、そのサーフ・ロックの特徴というと、ある種のレイド・バック感(ゆったりとした感覚)を持ったアコースティック感覚が溢れるものと言うことが出来るでしょうか。その中にトリップ感やある種のワールド・ミュージック的な感覚をも取り入れたフォーキーなサウンドということが出来ると思います。そしてコレが大きな要素かもしれませんが、ミュージシャンそのものが実際にサーフィンをしている、好きな人たちなのです。

Leyonaの「SunRoad」これをサーフ・ロックと呼んでいいのかはちょっと疑問ですが、とりあえず上記の資質は備えた名作です。是非みなさんにも聴いて欲しいアルバムです。
1960年代初頭にアメリカ西海岸で人気があった音楽にサーフィン・サウンドと言うのがありました。その当時のティーン・エイジャーに人気があったサーフィンやクルマに題材をとったR&Rやエレキ・インストの曲のことです。ミュージシャンそのものが、そういった生活を送っていた人もいるかもしれませんが、大方は単なるミュージシャンたちだったそうです。(例えば有名なビーチボーイズは、実際のサーファーは3男のデニス・ウィルソンだけだったそうな)
サーフィン・サウンドは、ビーチ・パーティなどでダンスをしたりして楽しむためのノリがいい音楽やサーフィンの感覚や楽しさを音像化したものといえるかもしれません。代表的なミュージシャンには、先のビーチ・ボーイズやジャン&ディーン、ギター・インスト・グループのサファリズやヴェンチャーズなどがいました。

これまたこの夏に入手した「サーフ・シティ」というCDなんですが、なんとCD3枚組で¥1460という素晴らしさ、当時の音源がたっぷり60曲入っています。中にはなんでこの曲が?というのもありますが、当時の若者に支持された楽曲なんでしょう。なんやかんや言いつつ楽しんでいます。前記のグループはもちろんのことチャンプスのテキーラやリンク・レイ/ランブル、タートルズ/ハッピー・トゥゲザー、それに何故かフラワー・ポットメン/レッツ・ゴー・サンフランシスコまで入っています。(笑)ロックが「愛と平和」時代に入る直前の記録なのでしょうか。