仕込み完了、ブギーな夜。

bearsmick2006-08-30

昨日、今日とガンボやチリ・コン・カルネの仕込を頑張ってやった割には、お客さんが来なくて、ちょっとガッカリの夜でした。
というわけでいつものように閑なのをいいことに、フリー・マガジン「Lj]の創刊号を読み直していたら、記事に出ていた昨年のジェリー・ガルシア・トリビュ−ト・コンサートのライヴ音源をゼップさんから頂いていたのを思い出し、それを聴いていました。好きなバンドであるストリング・チーズ・インシデントマンドリンフィドル・プレーヤー、マイケル・カンやフィッシュのトレイ・アナスタシオ、オールマン・ブラザース・バンドのウォーレン・ヘインズなどをフィーチャーしてのデッドのメンバーやラットドッグ、フィル&フレンズとのセッション、ジャムはとても素晴らしいものでした。それぞれの心の中にジェリー・ガルシアという存在は、まだまだ大きく残っているんでしょうね。
最近のフィル&フレンズでもトレイは一緒にプレーしているようで、これまたアメリカまで観に行ってこられたゼップさんからたくさんのCD-Rを頂いて聴いているんですが、如何せん時間が足りずに嬉しい悲鳴を上げております。ずーっと店で流し続けるのも僕は良いんですが、他のお客さんは・・・。(笑)
TVで「たけしの誰でもピカソ」という番組があります。都会では何時やっているのか知りませんが、ここ熊本では毎週水曜日の25時くらいからの放送です。お客さんがひけた時によく観ていたりするんですが、今夜のゲストはウクレレ・プレーヤーのジェイク・シマブクロレ・フレールと言う兄弟のピアノ連弾のミュージシャンでした。
ジェイクさんは今までも何回かTVで観たことがあって、そのウクレレの限界を超えたというか拡げた演奏ぶりに感心していました。レ・フレールという人たちはまるっきり初めてだったのですが、ブギーに影響されたその演奏スタイルと連弾ならではのそのプレーには度肝を抜かれました。日本の若い兄弟が、ヨーロッパにピアノの勉強をしに行ってブギーに出会い、新しい表現としてやっているというのが、頼もしかったです。
連弾という演奏はあるものの、ピアノという楽器は、他の楽器に比べて他のピアノ・プレーヤーと一緒に共演するというのは稀な楽器だと思います。ずいぶん前に買ったプロフェッサー・ロングヘアーとアラン・トゥーサン、タッツ・ワシントンというニューオリンズを代表する3世代に渡るピアノ・プレーヤー3人によるヴィデオ「ピアノ・プレーヤーズ/ニューオリンズ伝説」というのを思い出しました。その原題のサブ・タイトルは「ピアノ・プレーヤーはめったに一緒に演奏しない」というものでしたが、その3人で一緒に「パイントップズ・ブギ・ウギ」を演奏したのです。そこに至るまでの各ミュージシャンのやり取りが、なかなか面白かったのを覚えています。なんせあのアラン・トゥーサンが一番の下っ端で二人の大先輩のご機嫌を窺っているのですから。

レ・フレールのTVを観ていて、思い出したのですが、今度このヴィデオ見直してみようと思います。Pヴァインから発売されていたこのヴィデオ、なんと¥9800もしたんですね。昔はヴィデオ高かったなぁ・・・。