オールマンズ再び

bearsmick2006-08-24

なんて閑な夜なんだろう!おかげでヴィデオ三昧楽しんでおります。(苦笑)
先日書いたように最近やたらオールマン・ブラザース・バンドづいております。1992年の初来日時は残念ながら観に行かなかったのですが(ちょうど興味が薄くなっていたのと新しい店をオープンさせるので忙しかった時期だったのかな、今となっては悔しいです。)、その後ヴィデオやDVDを観て、そのスケールの大きいサザン・ロック〜ジャム・バンドのオールマン・サウンドは、また大好きになりました。
ということで、まずはデュエイン・オールマン存命時の1971年フィルモアでのライヴ・ヴィデオ。もちろんコレはブートレグであまり画像も良く無いのですが、動いているデュエインが観れるだけでも嬉しいヴィデオです。30分くらいしか無いのですが、それでも曲間でギターのチューニングを変えながら、スライドでの演奏と押弦での演奏が楽しめるファンには堪らない映像です。ステイツボロ・ブルースもやっています。
次は以前「ブラザース・オブ・ザ・ロード」というタイトルで出ていてヴィデオを持っていたのに「ライヴ・イン・ゲインズヴィル」というタイトルになっていたので別物かと思いDVDを買ってしまったアリスタ時代のライヴを。スタジオ盤は、あまり出来が良くなく評判もイマイチだたのですが、ライヴはなかなか楽しませてくれています。ディッキー・ベッツ・バンドのメンバーとオリジナル・メンバーとの合体で再結成した第3期オールマンズともいうライン・アップです。ちゃんとツイン・ギター、ツイン・ドラム、オマケにキーボードも二人ですが、ディッキー・ベッツ色が強く出て、ちょっとノリが軽いです。まぁ、コレはコレで良いんですがね。
そして「ライヴ・アット・グレート・ウッズ」(写真)と題されたヴィデオ。日本に来た時と同時期のライヴなので、コレを観た時には相当後悔したものです。ギターとベースにガヴァメント・ミュールの二人が参加して新たにパーカションも加入、ツイン・ドラムとギター、キーボードはオリジナル・メンバーという豪華さです。デュエインの再来かとも思えるウォーレン・ヘインズのギターとディッキー・ベッツのギターの絡みも良く、正にオールマン・サウンドという素晴らしさです。カントリー・テイストとブルースに根ざした音楽性が高度に混ざり合って、幸せに楽しめました。途中のアコースティック・セットもポイント高いです。
最後は21世紀に入ってからのオールマンズ。何故だかディッキー・ベッツがクビになって、ベーシストも若い黒人に替わり(前のベーシストは亡くなったんだよね)、今をときめくスライド・ギタリスト、デレク・トラックスが入ったライヴ「ライヴ・アット・ビーコン・シアター」です。グイグイと2本のギターで高みに上っていく様は、それこそジャム・バンドならではの快感です。もちろんオリジナル・メンバーのグレグ・オールマンの渋い歌とオルガンや独特のズレが気持ち良い二人のドラマー、ブッチ・トラックスとジェイモーも健在で、まるで親子なメンバーによるバンドを機能させているのです。ディッキー・ベッツがいない分、カントリー・テイストな軽やかさが減ったのですが、その分ある種ワールドワイドな音世界が出現しているようで、これまた凄いことになっています。
35年以上にも渡るオールマンズのライヴ映像を観てきて、「やっぱりこのバンド良いなぁ。」というのが感想です。1972年でしたっけ、ワトキンス・グレンというところで行われたロック・フェスには僕が好きなバンド、グレイトフル・デッドザ・バンド、そしてオールマン・ブラザース・バンドの3組が出演して60万人もの観客を集めたそうです。J・ガルシアを失ったデッドも現在でもフィル・レッシュやボブ・ウィアーはライヴを行っています。ザ・バンドは残念ながらリック・ダンコとリチャード・マニュエルを亡くしてしまい活動は無理そうですが、オールマンズは、今でもバリバリでしょう。まだまだ僕らを楽しませてもらいたいものです。