サン・フランシスコ・ベイ・ブルース

bearsmick2006-05-18

先日、若林純夫さんのことを取り上げた時、「サン・フランシスコ・ベイ・ブルース」を今度のライヴ時には取り上げて久しぶりに歌おうと思ったので、まず誰の歌で覚えたんだろう?と探してみた所、やっぱり若林さんが在籍していた「武蔵野たんぽぽ団」のLPが最初だったようです。その「武蔵野たんぽぽ団」のメンバーは高田渡、シバ、山本コータロー、村瀬雅美、友部正人などその時々で所謂吉祥寺系のフォーク・シンガーたちが参加していました。ある意味スーパー・グループだったわけです。僕も東京に出てきて、いろんな音楽が聴けるようになり、古いフォークやカントリーやブルースにも興味を持っていた時期なので、「武蔵野たんぽぽ団」の在り様には影響を受けたものでした。
この歌の作者はアメリカの黒人ブルースマンジェシ・フラーで自作のリズム楽器を足で弾き、12弦ギターとハーモニカで演奏し歌うという、なかなかのミュージシャンだったようです。ミシシッピー・ジョン・ハートなどと同じようにゴリゴリのブルースばかりではなくフォーキーな感じもあるのでフォーク系のミュージシャンにも取り上げられていたのでしょうか。(写真はそのタイトルが付いたLP)
他にどんなミュージシャンがこの曲を取り上げているんだろうと持っているレコードやCDなどを調べてみた所、けっこうありました。それも僕が好きなミュージシャンが多いです。自分が好きな歌を歌ってくれているからそのミュージシャンが好きになるんでしょうか?玉子の話みたいですが面白いです(笑)。
とりあえず手元にあるものを紹介しておきます。
 
ずいぶん昔に買った「武蔵野たんぽぽ団」のファーストLP。インナーに若林さんの写真もあります。、「サン・フランシスコ・ベイ・ブルース」はA面の1曲目を飾っています。
右はこれまた昔に晶文社から出ていたジャニス・ジョプリンの伝記。このオマケに、「サン・フランシスコ・ベイ・ブルース」と「セント・ジェイムス病院」の2曲とボニー・ブラムレット(ex.デラニー&ボニー)との対話が入ったソノシートが付いています。、「サン・フランシスコ・ベイ・ブルース」のギターは、僕も大好きなヨーマ・コウコネン(ex.ジェファーソン・エアプレーン、ホット・ツナ)が弾いています。後年出たジャニスのボックス・セットにも収められていました。
 
左は、そのホット・ツナの90年のアルバム。久しぶりに出たスタジオ盤で取り上げてくれていました。右は僕が一番好きだった日本のロック・バンド「久保田麻琴と夕焼け楽団」の名作「ハワイ・チャンプルー」。何時聴いてもご機嫌・上機嫌になれるアルバムです。
当時の自分の生活とも幾分リンクするその歌(若林さんの訳詞)は、今でも甘酸っぱい思い出と共に好きな歌の一つです。