THE BEAT!!!!

bearsmick2006-03-23

まだ現実にはお会いしたことがないネット友達である酩酊爺さんからたくさんのDVDをお借りしています。(その酩酊爺さんに常連のナテっちは東京で会ってきたそうですよ)
その中に昨年、巷で話題になった(といっても一部の黒人音楽愛好家の中ででしょうが)「THE BEAT!!!!」が6枚ありました。この)「THE BEAT!!!!」は1966年にテキサスで放映された音楽番組で、司会のホス・アレンを除くと出演するミュージシャンは黒人ばかり、それも南部臭いマックロケな人ばかりです。オマケに最初から途中までの大部分のハウス・バンドを仕切っているのは僕も大好きなグレート・アメリカン・ミュージック・テキサス・スタイルなクラレンス・ゲイトマウス・ブラウンです。
口パク・あてぶりの映像もあるのですが、ライヴ演奏のゴリゴリさや可愛いゴーゴー・ガールのダンスなど見所満載で楽しめました。ステージ・セットも簡単なものですが、イカにも60’sとうデザインを含め当時の黒人のファッション(特にヘアー・スタイルは笑えます)ももちろん楽しめます。
出演するミュージシャンもリトル・ミルトンやルイ・ジョーダン、フレディー・キングなどの大物だけではなく、多分ローカルなスターなのでしょうか(単に自分が知らないだけかもしれませんが)初めて聞く名前の歌手もたくさん出てきます。このDVDの最後はなんとあのオーティス・レディングが司会までやってしまっての大メンフィス・サウンド・ショーです。バーケーズ(ここで初めて白人ミュージシャンの姿を見ることが出来ました)やサム&デイヴのかっこいいことといったらもう堪りません。
1966年といったらR&Bからソウルへ移行して完成している時期です。アメリカの中でも田舎である南部のTVの音楽番組をちょいと観るだけでも、当時の南部ソウルの盛り上がりを垣間見ることが出来ました。イナタくもグッとくるんですよ、コレがソウルなんですね。
本当にたくさんのミュージシャンやシンガーが出演しているのですが、その中でも「サニー」の人としか認識がなかったボビー・ヘブの素晴らしすぎるスプーン芸(スプーンを2つあわせてカチカチと鳴らしてパーカッションとして使う)や凛とした美しさでギターを弾き語るバーバラ・リンなどブルース〜ソウルを堪能することが出来ました。あっ、そうそう、ハウス・バンドによる短いインストがはさまれるんですが、ゲイトマウス・ブラウンは、ボサノヴァ、ラテン、カリプソなどそれこそ何でもありな感じで演奏していました。こうやって映像で見るとジャマイカへラジオで放送されたR&Bがレゲエの下地になったと言うことまでも実感出来ますね。