コンピレーションCD

bearsmick2005-12-14

けっこうオムニバス(乗り合いバスっていう意味?)とかコンピレーションとか言われる編集モノのレコードやCDが好きです。特に今まであまり聴いていなかったけど、ちょっと興味があるから聴いてみたいといった時には重宝しますね、だってどれから聴いたら良いか分からないほどいろんなものが出ていますからね。もちろんそれをコンパイルした編者によってその音楽の良さも左右されるので問題もあったりするのですが、優れたアルバムは、それだけで十分完成した作品に仕上がっているものもあります。基本的に良い曲が次々に出てくるのも楽しくも嬉しいものです。
先日、常連さんで友人のYさんから、気に入っているCDがあるからと頂いたものが写真のCD「Black Water Gold」というコンピレーションでした。聴いてみるとのっけからミーターズのご機嫌なファンクで始まります。なかなか素敵なファンク、ジャズ・ファンクが入っていました。
で、気に入ってよく店でかけていたのですが、それを聴いたナテ君が「僕もこれ持っていますよ。これシリーズで出ていますよ。」というではありませんか。他のも聞かせてくれるというのでお願いしたのですが、ジャケットを見て分かったことが、このシリーズを選曲したのが、今は亡き青木達之君(スカ・パラのドラマー)と荏開津宏君だということでした。どうりであの時代のクラブっぽいノリがあるわけです。
あの時代といっても、コレを読んでいる人には分からないかもしれませんが、1980年の中期から後期にかけてのいわゆるレア・グルーヴの名の下にダンサブルな音源が発掘されていた頃のことです。当時、僕は青山でサル・パラダイスという週末だけクラヴになる店をやっていたのですが、青木君はDJとしてでなくお客さんとしてもよく店に来てくれていました。
ジャズもレゲエもブルースやソウルやR&Bも一緒くたにして、いかにグルーヴィーに踊れるかで選曲して楽しんでいた時代のコンピレーションだったのです。発売元のジムコはもう無いのでしょうか?それもまた懐かしかったりします。
なにはともあれ、楽しくノれるコンピレーションCDは実用的であるに間違いありません。
 
ちょっとジャジーなグルーヴの「Hook And Sling」とブルージーな「Struttin’And Uprisin’」