男気あるロック〜ザ・グルーヴァーズ

bearsmick2005-12-05

最近は急に寒くなって、ここ人吉でも雪が降ったそうです。もっとも僕が起きだす頃には雪は無くなっていて、遠くの山に白いものが乗っかっているだけでしたが。TVのニュースでは全国的に雪模様だったとのこと、全国にいるネット友達の所も大変だったりしたのでしょうか。
昨日の午後に友達のU君が遊びに来ていたのですが、そのときに共通の友人で北海道に住む尾城君(このBLOGでも度々出てきますね)からその友人に電話が入りました。僕も電話を代わってちょっと話したのですが、その尾城君から誕生日祝いにもらったボブ・ディランの「ノー・ディレクション・ホ−ム」(マーティン・スコセッジ監督作品でTVで放送されたもの)と何枚かのデビューしたばっかりの頃のライヴ音源のCD-Rのことで盛り上がりました。このところのマイ・ブームはディランですかね。
ひとしきりそれらについて話した後、思い出したのが、東京時代の飲み仲間でイカしたR&Rバンド「THE GROOVERS」のこと。もちろん僕よりずいぶん若いメンバーのバンドなんですすが、その昔下北沢のレイズ・ブーギーで飲んでいた時によく音楽談義になって、ギター&ヴォーカルの藤井一彦が「ボブ・ディランが好きで、一番好きなアルバムは『ブロンド・オン・ブロンド』」と言っていたのを思い出したからです。
人吉に帰ってきてから間もない頃にそのグルーヴァーズが熊本でライヴをやるので、一足先に鹿児島に帰ってきていたF川君夫妻と一緒に観に行ったこともあります。スリー・ピースのロック・バンドなのですが、友部正人さんとジョイントしたりしたこともあって、歌心溢れる男気あふれるロックンロールを聴かせてくれます。そのライヴもステージ前には若い男の子たちが大いに盛り上がっていました。そういえば自由が丘マルディ・グラの若い学生スタッフ君たちも「グルーヴァーズはかっこいいなぁ。」って言っていました。かといって女の子にモテない訳ではないと思うのですが。(笑)
今は横浜に住んでいる元常連のRYUちゃんから、そのグルーヴァーズの新譜が送ってきました。なんでも先払いでファンから御代を集めてそのお金でCDを作ったそうです。もちろんそのお客さん(ファンというよりサポーターというほうが似つかわしいですね)にはボーナス・トラック入りのCDが届けられ、さらにスペシャル・ライヴにも招待されたとのことです。メジャーの音楽業界の閉塞感からか、佐野元春仲井戸麗市などもあえてインディーズからのCD発表を始めている、現在の日本のロック業界に一石を投じるような姿勢に拍手とともに共感の意を表したいと思います。もちろんその内容もカッコいい男気溢れるイカしたロックンロールは変わっていませんでした。ボーナス・トラックはL・リードのカヴァー「SWEET JANE」でこれまたカッコいい出来でした。
また機会があったらライヴも観てみたいです。

1992年に自主制作で作られたCDシングル。わざわざ7インチ・シングルの体裁をとり真ん中のラベルの部分が取り外してCDシングルになるという遊び心もあふれている。限定1000部だったけど、どうやら凝りすぎて赤字だったと聞いたことがあります(笑)。
ディランの名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」(友部正人の訳)のカヴァーもやっています。
冒頭の写真が新作「Modern Boogie Syndicate」ベースのボブが昔のドレッドから短髪に代わっていて誰か分からなかった(笑)。ドラムの藤井ヤスチカともども変わらぬ鉄壁のスリー・ピース・バンドでカッコいいです。