ロックこそすべて!

bearsmick2005-10-26

という「ニューズウィーク日本版別冊・ロック生誕50周年記年号」が出ています。ニューズウィーク誌というとちょっとお堅いイメ−ジがあったんですが、けっこうロック関連の記事や表紙もあったんですね。
当時のニュ−ズウィーク誌の掲載された記事が再録されていて、今読むと?というものもあるんですが、当時の捉えられ方の一端が分かるので、それはそれで面白いです。
E・プレスリー、B・ディラン、ビートルズ、「サマー・オブ・ラヴ」、ジャニス、ストーンズ、J・レノンなど、あまりにも王道な記事が並ぶのですが、ロックが一番ロックらしかった時代ということである意味仕方が無いことでもあるし、僕のような同時代を生きてきた人間には、ナルホドと思わせてくれるものでもありました。
J・レノンの記事を読んで分かったことで凄かったのは、ベアーズ・カフェに飾ってあるジョンの写真(ボブ・グルーエンのオリジナル・プリント)はなんと殺される3日前1980年12月5日に撮影されたことということでした。びっくりするとともにより一層感慨深いものになりました。
記事の内容は、さして目新しいものはないのですが、アメリカ中心のロックの歴史をザーッと俯瞰する内容で、マァマァといったところでしょうか。でも若い人には読んでみる価値はあるものかもしれませんが。
この手の雑誌にはよくあることですが、「これがロックだ!永遠の名盤100」という記事もあります。日本の音楽評論家の方が選んだものですが、やはりどうしても1960年代から80年までで過半数が選ばれてしまいます。かく言う僕も自分の持っているアルバムをそのリストと照らし合わせてみるとほとんどがその時代のものになってしまっていました。80年以降はたった3枚しか持っていませんでした。もっとも売っちゃったものもあったのですが。
まぁ、基本的にロックを含めてポップスは世代の音楽という面は大いにあると思いますので、それは仕方が無いことなのかもしれません。大人になるともっと広い世界の音楽を聴くようになったのも当たり前のことですが、音楽の自分にとっての良し悪しや好き嫌いを判断する基準はいつもロックかどうかであることは間違いありません。この場合のロックは決してスタイルやフォーマットの問題ではないということは言うまでもないことですが。
多分、自分が思春期から大人への成長段階にある時期に影響を受けたものが、その後の価値を判断する基準になるのでしょうか、やっぱり僕は、ディランやバンド、グレイトフル・デッドが好き!サマー・オブ・ラヴにも憧れたし、そんなロックが大好き!ということを再確認した次第でした。