ケニア

bearsmick2005-09-25

ケニアといっても陸上の長距離が強い国だなとかジャンプしているマサイ族の写真がよくCMとかレコード・ジャケットに使われているなとかしか思いつかない私ですが、人吉市瓦屋町修成館で行われた「ケニアに魅せられて〜生活者として見るケニアの魅力」という永松真紀さんの講演会に行ってきました。
アフリカ諸国の中では、比較的安定した所謂近代化も進んだ国という認識はあったのですが、東アフリカ随一の大都会、首都ナイロビの100万人以上住んでいるスラムの写真とかはやっぱりショックでした。西洋化〜近代化を進めてきた社会の歪みは何処の発展途上国といわれる地域にもあることですが、その規模の大きさにはちょっと驚きでした。だって延々と続くトタン屋根の数といったら・・・。ただそこに暮らす人々のバイタリティあふれる姿とアイディア溢れるリサイクルの品には思わず笑みがこぼれましたが。
一方、マサイ族の昔ながらの生活様式の話などはとても興味深いものでした。その自然と共生する生活も少しずつ変化の波にさらされているようですが、まだまだ昔ながらの自然な生活は残っているようです。
今回の講演者である永松さんは福岡出身の旅行添乗員の方で、ケニアに魅せられて長い期間ケニアに住んでおられ、今年4月にはマサイ族の男性と結婚されたそうでその結婚式の模様はTVや新聞などでも大きく取り上げられたそうです。それはそうでしょうね、先進国から来た女性がケニアでも遅れている種族と言われているらしいマサイ族の男性と結婚したんですから。
スライドを使っての今回の講演は、永松さんの軽妙な話ぶりもあり、とても分かりやすく楽しいものでした。社会の進歩や環境のことなど考えさせてくれる、あっという間の2時間でした。常々思っていることですが、現代日本の女性の行動力とバイタリティには敬服してしまいます。
エコ/スタディ・ツアーとかでけっこうな数の日本人の旅行者も訪れているようですが、大自然の中で生きる野生の動物とともに、我々人間も自然の恩恵を受けて生かされているんだと思い知らされるようでした。