３０年ぶり

もうずいぶん前になるのですが、元はっぴいえんどのギタリスト鈴木茂のファースト・ソロ「バンド・ワゴン」が本人のリマスター＆ＤＶＤ付きで発売されていたので、先日の八代行きの時、買ってきました。
このレコードが出た１９７５年は、僕もまだ大学生で、当時下北沢の隣の池の上に住んでいた同級生のＳ君宅で初めて聴いた記憶があります。最初の感想は歌い方が大瀧詠一に似てるなぁ。ということで、そのファンクなサウンドに心惹かれるようになったのはちょっと後になってからのことだったと思います。
今回のＣＤには、インタビューと当時のライヴを収録したＤＶＤがオマケで付いていて、それがまた面白く興味をそそられるものでした。ミキシング・ボードの前に座る鈴木茂さんの姿を映しただけのインタビューなんですが、何気に斜め後にこのアルバムのＬＰがさりげなくではなくしっかり置いてあるのが可笑しかったです。もちろんインタビューそのものもライヴ映像も貴重なものでした。
さて本体のＣＤはさすがに本人のリマスターのおかげで、ずいぶん音が良くなっているように聴こえました。なんといっても名曲揃いの名盤です。今までＬＰで聴いてきた人もまだ聴いたことがない人も是非聴いてほしい一枚です。３０年前の日本にこんな凄い音楽を造り出したミュージシャンがいたことを誇りに思えることでしょう。
数年前、所謂渋谷系といわれる音楽が流行した時、小坂忠と共にＤＪの間で話題にもなったアルバムです。現在でも十分使える音源だと思いますよ。