69

bearsmick2005-07-29

今日やっとWOWOWで映画「69(シックスティーナイン)」を観ることが出来ました。村上龍の原作をほぼ忠実に映画化してあって、気軽に楽しく観ることが出来ました。
その1969年というのは、僕が高校生になった年なのでなにげに良く覚えていたりします。
まず入学祝に買ったレコードは、ジョン・メイオール&ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン(写真)で、当時の値段は¥1500で、かなりペラペラのジャケットでした。裏ジャケの解説は当時、人気の深夜放送だった「オールナイト・ニッポン」の名DJだった糸居五郎さんでした。
高校になると選択科目で美術か音楽、書道を選ばなくてはいけなかったのですが、第一希望の美術から漏れて音楽に回された僕は、音楽の授業は面白いはずもなく、楽器室にこもりっきりで、そこに置いてあったクラシック・ギターでギターの練習を始め、どうにかコードを押さえてジャガ・ジャガかき鳴らし、歌も歌えるようになりました。もし美術クラスに入っていたら、ギターの習得にもうちょっと時間がかかったのかもしれません。(絶対、ギターは弾くようになっているとは思いますが)
部活はバスケットだったんですが、練習のあまりのキツさに2学期までで退部してしまいました。それからは一層ギターの練習に励むことになったのは言うまでもありません。(その割には上手くならなかったような・・・、笑)
好きな女の子もいたんでしょうが、告白ることも出来ず、お付き合いも出来ず、只々悶々としていたようです。(笑)
乏しい情報から勝手にロックへの思いを募らせたり、お小遣いを貯めてはレコードを買って、友人たちと貸し借りしたりと、映画のようには劇的なことも起きない田舎の高校生だったんですが、現在の自分に繋がる道は敷かれていたような気もします。
あと覚えていることを列挙してみると、夏の暑い日にR・ストーンズのブライアン・ジョ−ンズが死んだことやそれと近い日にアポロが月に行ったこと、そして深夜のラジオで聴いた「ウッドストック」(とんでもない数の若者たちが集まって大きなコンサートがあったらしい)に得も知らぬ感情が湧き出たことなどです。なぜか夏の日々の部活と共に記憶にこびりついています。
映画ではクリームの曲(サンシャイン・オブ・ユア・ラヴやホワイト・ルーム)が使われていたのですが、僕の記憶に残っている曲はヴァニラ・ファッジの「魔女の季節」だったりします。あとよく教室でレコード・コンサートなるものをでっち上げて聴いていたのですが、そこではボブ・ディランやドノヴァンとかをかけていました。
今一度、15.6歳に戻れたら、一体何をするんでしょうか?